kernel-2.6.32-696.23.1.el6

以下項目について対処しました。

[Bug Fix]
- ファイバチャネル (FC) スイッチの電源を切り、電源を入れ直した場合、SCSIデバイス
ドライバは SCSI デバイスのリクエストキューをいつまでも停止したままだったため、FC
ポートのログインに失敗し、ポートの状態は"Online" ではなく "Bypassed" となり、ユー
ザーは OS を再起動する必要がありました。このアップデートでは、ドライバのリクエス
トキューが停止する問題を修正しました。その結果、SCSI デバイスは、FC スイッチの電
源を入れ直した後も期待どおりに動作し続けます。

- 以前は、ファイルの最終的なクローズ、またはリンク解除時に、メモリ管理の
find_get_pages() 関数で保存するページが残っているのにもかかわらず、ページが見つ
からないことがあり、unlink() 関数に入ろうとする際にカーネルクラッシュが発生する
ことがありました。このアップデートでは、メモリ管理の find_get_pages() 関数が即座
に 0 を返す問題を修正しました。その結果、カーネルはこの動作が原因でクラッシュし
なくなりました。

- 重い負荷で IPsec 接続を使用すると、特に aesni-intel モジュールを使用している場
合にネットワークパフォーマンスが低下しました。このアップデートでは、暗号化された
キューの長さを変更可能にし、そのため、オーバーフローおよびパケットのドロップを防
ぐためにキューの長さを増やすことが可能になりました。その結果、重い負荷で IPsec
を使用しても、ネットワークのパフォーマンスは落ちなくなりました。

- 以前は、bnx2fc ドライバのデッドロックにより、すべてのアダプタがブロックされ、
SCSI エラーハンドラが応答しなくなる可能性がありました。その結果、データアダプタ
を介した転送がブロックされることがありました。このアップデートでは、アダプタを介
してされるデータ転送がブロックされる問題を修正しました。

- NFSv3 クライアントがエクスポートされたファイルシステムのサブディレクトリをマウ
ントした場合、エクスポートをホストしているマウントへのディレクトリエントリが、
キャッシュをクリアした後も誤って保持されていました。その結果、EBUSY エラーで
umount コマンドが失敗しました。この更新では、基礎となるソースコードを修正し、前
述の状況で unmount の動作は期待通り成功するようになりました。