systemtap-1.6-7.AXS3

以下項目について対処しました。

[Security Fix]
- 現時点では CVE-2012-0875 の情報が公開されておりません。
CVEの情報が公開され次第情報をアップデートいたします。

[Bug Fix]
- SystemTap の buildok テストスイートの "with server" portion を実行している際に，サーバがコンパイラサーバがビルドしたコードに署名するために認証された証明書を必要としており，ある場合，クライアントが決して認証された証明書を取得されないテストスイートを実行すると，追加の失敗が self-hosted buildok テストランと比較したテストスイートによって報告される問題を修正しました。

- ロック機構としてこれまでスピンロックが使用されていましたが，データ構造を読み込むために過度の競合が生じた場合，カーネルパニックが起こるため，rwlock に変更しました。

- あるエラー状態で systemtap スクリプトと関連づけのある debugfs ディレクトリがスクリプトが終了した後もシステム上に残っていると，その後に実行した他のスクリプトがシステムを再起動するまで debugfs ディレクトリを作成できない問題を修正しました。

- softirq プローブポイントと irq.stp tapset のトレースポイント名が一致せず，softirq.* プローブポイントがカーネルで見つからない問題を修正しました。

- ある場合，ユーザスペースのマーカのもっとも新しいバージョンのオペランドがパースできず，テストが失敗する問題を修正しました。

- memory-write_shared_copy.stp テストが memory.stp tapset の vm.write_shared_copy プローブを使用していましたが，このプローブがダミーでパスさせていました。後のバージョンで実際にプローブするようになりましたが，gcc コンパイラによって不完全なデバッグ情報が生成され，完全には解決されず，テストケースが失敗してしまう問題を修正しました。

一部CVEの翻訳文はJVNからの引用になります。
http://jvndb.jvn.jp/