kernel-3.10.0-1160.119.1.0.5.el7.AXS7

エラータID: AXSA:2024-8953:34

リリース日: 
2024/11/01 Friday - 09:14
題名: 
kernel-3.10.0-1160.119.1.0.5.el7.AXS7
影響のあるチャネル: 
Asianux Server 7 for x86_64
Severity: 
High
Description: 

以下項目について対処しました。

[Security Fix]
- kernel/exit.c の kernel_wait4() 関数には、指定されていない
アーキテクチャとコンパイラを利用している場合、整数オーバーフロー
の問題があるため、ローカルの攻撃者により、-INT_MIN 値の指定を
介して、サービス拒否攻撃を可能とする脆弱性が存在します。
(CVE-2018-10087)

- net/sched/cls_api.c の tc_new_tfilter() には、解放後利用の
問題があるため、ローカルの攻撃者により、権限昇格を可能とする
脆弱性が存在します。(CVE-2022-1055)

- IGMP プロトコルの igmp.c の ip_check_mc_rcu() には、不適切な
ロックによる解放後利用の問題があるため、ローカルの攻撃者により、
追加の実行権限を必要とせずに inet ソケットを開いたり閉じたり
することで発生させた競合状態を介して、サービス拒否 (システム
クラッシュ) 状態、特権昇格を可能とする脆弱性が存在します。
(CVE-2022-20141)

- networking サブシステムには、境界外アクセスの問題があるため、
CAP_NET_RAW ケーパビリティを持つローカルの攻撃者により、
PACKET_COPY_THRESH オプションを指定した RAW パケットソケット
(AF_PACKET) による mmap オペレーションを介して、バッファオーバー
フローをトリガーにシステムのクラッシュや特権昇格を可能とする
脆弱性が存在します。(CVE-2022-20368)

- Open vSwitch カーネルモジュールには、範囲外メモリ書き込みの
問題があるため、ローカルの攻撃者により、特権昇格を可能とする
脆弱性が存在します。(CVE-2022-2639)

- net/sched/cls_u32.c の u32_change() には、参照カウントの更新
が不適切な問題があるため、ローカルの攻撃者により、特権昇格を可能
とする脆弱性が存在します。(CVE-2022-29581)

- XFRM サブコンポーネントには、レースコンディションの発生に起因
してメモリ領域の範囲外書き込みに至る問題があるため、ローカルの
攻撃者により、xfrm_probe_algs() 関数を複数同時に呼び出すことを
介して、情報漏洩やクラッシュの発生とこれに起因するサービス拒否
攻撃を可能とする脆弱性が存在します。(CVE-2022-3028)

- vmwgfx ドライバの drivers/gpu/vmxgfx/vmxgfx_kms.c の
vmw_kms_cursor_snoop() 関数には、memcpy() 関数に指定するメモリ
領域のサイズのチェック処理が欠落していることに起因したメモリ領域
の範囲外書き込みの問題があるため、ローカルの攻撃者により、
/dev/dri/card0 または /dev/dri/rendererD128 デバイスファイルの
ファイルディスクプリタへ ioctl() システムコールを実行することを
介して、サービス拒否攻撃 (クラッシュの発生) を可能とする脆弱性が
存在します。(CVE-2022-36280)

- net/mac80211/scan.c の cfg80211_update_notlisted_nontrans()
関数には、バッファーオーバーフローの問題があるため、近隣の攻撃者
により、細工された無線 LAN フレームの挿入を介して、情報漏洩や
クラッシュの発生に起因するサービス拒否攻撃を可能とする脆弱性が
存在します。(CVE-2022-41674)

- net/wireless/scan.c の bss_ref_get() 関数には、メモリ領域の
解放後利用の問題があるため、ローカルの攻撃者により、細工された
無線 LAN フレームの挿入を介して、任意のコードの実行やサービス
拒否攻撃を可能とする脆弱性が存在します。(CVE-2022-42720)

- Bluetooth スタックの net/bluetooth/l2cap_core.c の
l2cap_parse_conf_req() 関数には、Bluetooth 通信が可能な近隣の
攻撃者により、情報の漏洩を可能とする脆弱性が存在します。
(CVE-2022-42895)

- ENE UB6250 SD カードリーダードライバの
drivers/usb/storage/ene_ub6250.c には、メモリ領域の範囲外
アクセスの問題があるため、リモートの攻撃者により、サービス拒否
攻撃を可能とする脆弱性が存在します。(CVE-2023-45862)

- Bluetooth サブシステムには、bt_sock_recvmsg() 関数と
bt_sock_ioctl() 関数間のレースコンディションに起因するソケット
バッファー領域の解放後利用の問題があるため、ローカルの攻撃者に
より、任意のコードの実行、およびサービス拒否攻撃を可能とする
脆弱性が存在します。(CVE-2023-51779)

- Netfilter サブシステムには、スタック領域の範囲外書き込みの
問題があるため、ローカルの攻撃者により、任意のコードの実行、
メモリ破壊、およびサービス拒否攻撃を可能とする脆弱性が存在
します。(CVE-2023-52628)

- drivers/hwtracing/stm/core.c には、メモリの二重解放の問題
があるため、ローカルの攻撃者により、巧妙に細工されたデバイスを
介して、サービス妨害を可能とする脆弱性が存在します。
(CVE-2024-38627)

- xfs には、サニティチェックの欠落によるメモリの境界外アクセス
の問題があるため、ローカルの攻撃者により、巧妙に細工された
ファイルシステムを介して、サービス妨害を可能とする脆弱性が存在
します。(CVE-2024-41013)

- net/mac80211/scan.c の ieee80211_prep_hw_scan() 関数には、
配列の範囲外アクセスの問題があるため、ローカルの攻撃者により、
サービス拒否攻撃を可能とする脆弱性が存在します。
(CVE-2024-41071)

- bnx2x ドライバには、多数のデバイスを使用している時に警告を
出す問題があるため、ローカルの攻撃者により、巧妙に細工された
デバイスを介して、サービス妨害を可能とする脆弱性が存在します。
(CVE-2024-42148)

- drivers/isdn/hardware/mISDN/hfcmulti.c の hfcmulti_tx()
関数には、メモリの解放後利用の問題があるため、ローカルの攻撃者
により、巧妙に細工されたデバイスを介して、サービス拒否攻撃を
可能とする脆弱性が存在します。(CVE-2024-42280)

- drivers/parport/procfs.c には、sprintf() 標準ライブラリ関数
が利用されていることに起因したバッファーオーバーフローの問題が
あるため、ローカルの攻撃者により、サービス拒否攻撃を可能とする
脆弱性が存在します。(CVE-2024-42301)

- fs/exec.c の bprm_fill_uid() 関数には、ファイルをオープンした
後にメタデータが変わっても実行時に確認しない問題があるため、
ローカルの攻撃者により、巧妙なファイル操作を介して、権限昇格を
可能とする脆弱性が存在します。(CVE-2024-43882)

- drivers/media/tuners/xc2028.c の load_firmware_cb() 関数には、
モジュールの初期化に失敗した際におけるメモリ領域の解放後利用の
問題があるため、ローカルの攻撃者により、情報の漏洩、データ破壊、
およびサービス拒否攻撃などを可能とする脆弱性が存在します。
(CVE-2024-43900)

- net/ipv4/fou_core.c の gue_gro_receive() 関数には、カプセル化
されたパケットのタイプが不明な場合、もしくは GRO ハンドラーが存在
しない場合、意図しない警告メッセージが出力されてしまう問題がある
ため、ローカルの攻撃者により、サービス拒否攻撃を可能とする脆弱性
が存在します。(CVE-2024-44940)

- net/ipv6/ip6_output.c の ip6_send_skb() 関数には、ロック処理
の欠落に起因したメモリ領域の解放後利用の問題があるため、ローカル
の攻撃者により、情報の漏洩、データ破壊、およびサービス拒否攻撃を
可能とする脆弱性が存在します。(CVE-2024-44987)

- drivers/scsi/aacraid/comminit.c の aac_init_adapter() 関数
には、特定のメモリ領域の初期化処理の欠落に起因した二重解放の問題
があるため、ローカルの攻撃者により、情報の漏洩、データ破壊、
およびサービス拒否攻撃などを可能とする脆弱性が存在します。
(CVE-2024-46673)

- drivers/gpu/drm/amd/amdgpu/amdgpu_atombios.c の
amdgpu_atombios_init_mc_reg_table() 関数には、特定のデータ領域
に対する範囲外読み取りの問題があるため、ローカルの攻撃者により、
サービス拒否攻撃を可能とする脆弱性が存在します。(CVE-2024-46722)

- drivers/gpu/drm/amd/amdgpu/amdgpu_cgs.c の
amdgpu_cgs_get_firmware_info() 関数には、特定のデータ領域に
おける範囲外読み取りの問題があるため、ローカルの攻撃者により、
サービス拒否攻撃を可能とする脆弱性が存在します。(CVE-2024-46723)

- drivers/gpu/drm/amd/amdgpu/df_v1_7.c の
df_v1_7_get_hbm_channel_number() 関数には、配列の範囲外読み取り
の問題があるため、ローカルの攻撃者により、情報の漏洩、および
サービス拒否攻撃を可能とする脆弱性が存在します。(CVE-2024-46724)

- drivers/gpu/drm/amd/pm/powerplay/hwmgr/ppatomctrl.c の
atomctrl_retrieve_ac_timing() 関数には、配列の範囲外アクセスの
問題があるため、ローカルの攻撃者により、情報の漏洩、および
サービス拒否攻撃を可能とする脆弱性が存在します。(CVE-2024-46731)

- drivers/misc/vmw_vmci/vmci_resource.c の
vmci_resource_remove() 関数には、同じハンドルを共有し、かつタイプ
が異なるリソースを作成した場合におけるメモリ領域の解放後利用の問題
があるため、ローカルの攻撃者により、サービス拒否攻撃を可能とする
脆弱性が存在します。(CVE-2024-46738)

- fs/squashfs/inode.c の squashfs_read_inode() 関数には、
シンボリックリンクの inode サイズのチェック処理が欠落しているため、
ローカルの攻撃者により、サービス拒否攻撃を可能とする脆弱性が存在
します。(CVE-2024-46744)

- drivers/hwmon/w83627ehf.c の DIV_ROUND_CLOSEST() マクロ関数
には、整数アンダーフローの問題があるため、ローカルの攻撃者により、
非常に大きな負の整数の指定を介して、サービス拒否攻撃を可能とする
脆弱性が存在します。(CVE-2024-46756)

- drivers/hwmon/nct6775.c の store_temp_offset() 関数には、
DIV_ROUND_CLOSEST() マクロ関数の返り値における整数アンダーフロー
の問題があるため、ローカルの攻撃者により、非常に大きな負の整数の
指定を介して、サービス拒否攻撃を可能とする脆弱性が存在します。
(CVE-2024-46757)

- drivers/hwmon/lm95234.c で利用している DIV_ROUND_CLOSEST()
マクロ関数には、整数アンダーフローの問題があるため、ローカルの
攻撃者により、非常に大きな負の整数の指定を介して、サービス拒否
攻撃を可能とする脆弱性が存在します。(CVE-2024-46758)

- net/sched/sch_netem.c の netem_dequeue() 関数には、メモリ領域
の解放後利用の問題があるため、ローカルの攻撃者により、サービス拒否
攻撃を可能とする脆弱性が存在します。(CVE-2024-46800)

- drivers/gpu/drm/amd/display/dc/core/dc_link_exports.c の
dc_get_link_at_index() 関数には、配列の要素数に対するチェック処理
が欠落していることに起因したメモリ領域の範囲外アクセスの問題がある
ため、ローカルの攻撃者により、サービス拒否攻撃を可能とする脆弱性が
存在します。(CVE-2024-46813)

- drivers/gpu/drm/amd/display/dc/gpio/gpio_service.c の
is_pin_busy() 関数には、無効な GPIO ID 値のチェック処理が欠落して
いることに起因したバッファーオーバーランの問題があるため、ローカル
の攻撃者により、情報の漏洩、およびサービス拒否攻撃などを可能とする
脆弱性が存在します。(CVE-2024-46818)

解決策: 

パッケージをアップデートしてください。

追加情報: 

N/A

ダウンロード: 

Asianux Server 7 for x86_64
  1. bpftool-3.10.0-1160.119.1.0.5.el7.AXS7.x86_64.rpm
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    Size: 8.11 MB
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