kernel-4.18.0-553.16.1.el8_10

エラータID: AXSA:2024-8704:25

リリース日: 
2024/08/26 Monday - 12:31
題名: 
kernel-4.18.0-553.16.1.el8_10
影響のあるチャネル: 
Asianux Server 8 for x86_64
Severity: 
High
Description: 

以下項目について対処しました。

[Security Fix]
- kernel/trace/trace_clock.c の trace_clock_global() 関数
には、スピンロックを二重に獲得しようとしてしまう問題がある
ため、ローカルの攻撃者により、サービス拒否攻撃を可能とする
脆弱性が存在します。(CVE-2021-46939)

- net/ieee802154/nl802154.c の
ieee802154_llsec_parse_dev_addr() 関数には、指定された
アドレスタイプのチェック処理の欠落に起因した NULL ポインタ
デリファレンスの問題があるため、ローカルの攻撃者により、
サービス拒否攻撃を可能とする脆弱性が存在します。
(CVE-2021-47257)

- drivers/isdn/hardware/mISDN/netjet.c の nj_probe() 関数
には、nj_setup() が EIO で失敗した際の誤ったデータの初期化に
起因して意図していない IRQ を誤って解放してしまう問題がある
ため、ローカルの攻撃者により、サービス拒否攻撃 (クラッシュの
発生) を可能とする脆弱性が存在します。(CVE-2021-47284)

- net/ipv4/tcp_input.c の tcp_init_transfer() 関数には、
内部変数の二重初期化を引き起こしてしまう問題があるため、
ローカルの攻撃者により、サービス拒否攻撃を可能とする脆弱性
が存在します。(CVE-2021-47304)

- drivers/irqchip/irq-gic-v3-its.c の
its_vpe_irq_domain_alloc() 関数には、リソースの解放漏れの
問題があるため、ローカルの攻撃者により、エラーパスを介して、
サービス妨害を可能とする脆弱性が存在します。
(CVE-2021-47373)

- net/netfilter/nf_conntrack_core.c の
nf_ct_iterate_cleanup() 関数には、リサイズ処理の度に
リスタートを繰り返す問題があるため、ローカルの攻撃者により、
ネームスペースを大量に作る操作を介して、サービス妨害を可能
とする脆弱性が存在します。(CVE-2021-47408)

- fs/userfaultfd.c の userfaultfd_writeprotect() 関数には、
exit_mmap() 関数との間のレースコンディションの問題があるため、
ローカルの攻撃者により、サービス拒否攻撃を可能とする脆弱性が
存在します。(CVE-2021-47461)

- drivers/isdn/hardware/mISDN/netjet.c の nj_release()
関数には、スピンロックの解除前に card->isac.release() 関数
を呼び出してしまっている問題があるため、ローカルの攻撃者に
より、サービス拒否攻撃を可能とする脆弱性が存在します。
(CVE-2021-47468)

- mm/khugepaged.c の hugepage_vma_check() 関数には、EXEC
権限でマッピングされたブロックデバイスなどの特定のファイル
を処理する際、ロジックの不備により誤って THP の縮小処理が
実行され、警告メッセージが出力されてしまう問題があるため、
ローカルの攻撃者により、サービス拒否攻撃を可能とする脆弱性
が存在します。(CVE-2021-47491)

- drivers/net/ethernet/hisilicon/hns/hns_dsaf_misc.c の
hns_dsaf_ge_srst_by_port() 関数には、ポートの値のチェック
処理漏れに起因した配列オーバーフローの問題があるため、
ローカルの攻撃者により、サービス拒否攻撃を可能とする脆弱性
が存在します。(CVE-2021-47548)

- OverlayFS には、初期化処理に問題があるため、ローカルの
攻撃者により、巧妙に細工されたファイルシステムを介して、
誤った警告を出すことを可能とする脆弱性が存在します。
(CVE-2021-47579)

- net/sunrpc/sysfs.c の rpc_sysfs_xprt_state_change() 関数
には、引数に不正があった場合、参照カウンタを減算せずにエラー
を返してしまう問題があるため、ローカルの攻撃者により、サービス
拒否攻撃を可能とする脆弱性が存在します。(CVE-2021-47624)

- drivers/i2c/busses/i2c-mlxbf.c の
mlxbf_i2c_smbus_start_transaction() 関数には、変数の上限値
のチェック処理漏れに起因したスタック領域のオーバーフローの
問題があるため、ローカルの攻撃者により、任意のコードの実行、
およびサービス拒否攻撃を可能とする脆弱性が存在します。
(CVE-2022-48632)

- drivers/net/ethernet/amd/xgbe/xgbe-drv.c の xgbe_rx_poll()
関数には、ソケットバッファサイズのアンダーフローが発生した際、
意図しない警告メッセージが出力されてしまう問題があるため、
ローカルの攻撃者により、サービス拒否攻撃を可能とする脆弱性が
存在します。(CVE-2022-48743)

- block/bio.c の bio_truncate() 関数には、誤ったオフセット
引数を指定していることに起因して、初期化されていないデータを
返してしまう問題があるため、ローカルの攻撃者により、サービス
拒否攻撃を可能とする脆弱性が存在します。(CVE-2022-48747)

- ネットワーク名前空間の機能には、他のネットワーク名前空間を
利用するユーザーから /proc/net/ptype 擬似ファイルの読み取り
によってパケットタイプを把握できてしまう問題があるため、
ローカルの攻撃者により、デバイスにバインドしない形でソケット
を作成することを介して、情報の漏洩を可能とする脆弱性が存在
します。(CVE-2022-48757)

- 一部の Inten Atom プロセッサーのマイクロコードには、
ローカルの攻撃者により、情報の漏洩を可能とする脆弱性が存在
します。(CVE-2023-28746)

- efivarfs には、リマウント時にパーミッションフラグのチェック
がされないことによりクラッシュを起こす問題があるため、ローカル
の攻撃者により、巧妙に細工されたコマンド実行を介して、サービス
拒否攻撃を可能とする脆弱性が存在します。(CVE-2023-52463)

- drivers/amd/pm には、メモリの解放後利用の問題があるため、
ローカルの攻撃者により、巧妙に細工されたデバイスを介して、
サービス拒否攻撃を可能とする脆弱性が存在します。
(CVE-2023-52469)

- drivers/net/ethernet/intel/ice/ice_ptp.c には、NULL
ポインタデリファレンスの問題があるため、ローカルの攻撃者により、
サービス拒否攻撃を可能とする脆弱性が存在します。
(CVE-2023-52471)

- drivers/gpu/drm/drm_plane.c の drm_mode_page_flip_ioctl()
関数には、ポインタの NULL による初期化処理の欠落に起因して、
使用中のデータ領域を解放してしまう問題があるため、ローカルの
攻撃者により、サービス拒否攻撃を可能とする脆弱性が存在します。
(CVE-2023-52486)

- 無線 LAN サブシステムの net/mac80211/key.c の
ieee80211_key_link() 関数には、KRACK 攻撃への保護のための
処理におけるメモリ領域の解放後利用の問題があるため、ローカル
の攻撃者により、情報の漏洩、およびサービス拒否攻撃を可能と
する脆弱性が存在します。(CVE-2023-52530)

- fs/pstore/ram.c の ramoops_init_przs() 関数には、メモリ
領域が適切にアラインメントされない問題があるため、ローカルの
攻撃者により、奇数の CPU コア数を持つ環境を介して、サービス
拒否攻撃 (クラッシュの発生) を可能とする脆弱性が存在します。
(CVE-2023-52619)

- ext4 には、オンラインリサイズの処理にサイズデータを過剰に
設定してしまう問題があるため、ローカルの攻撃者により、ファイル
システムの操作を介して、サービス妨害を可能とする脆弱性が存在
します。(CVE-2023-52622)

- net/sunrpc/xprtmultipath.c の rpc_xprt_switch_has_addr()
関数には、list_for_each_entry_rcu() 関数を呼び出す前のロック
の獲得処理が欠落しているため、ローカルの攻撃者により、サービス
拒否攻撃を可能とする脆弱性が存在します。(CVE-2023-52623)

- drivers/gpu/drm/vmwgfx/vmwgfx_kms.c の
vmw_du_cursor_plane_prepare_fb() 関数には、サーフェスが
マッピングされていることを管理するための変数のリセット処理の
欠落に起因した NULL ポインタデリファレンスの問題があるため、
ローカルの攻撃者により、サービス拒否攻撃 (クラッシュの発生)
を可能とする脆弱性が存在します。(CVE-2023-52648)

- net/sunrpc/auth_gss/gss_krb5_mech.c の
gss_import_v2_context() 関数には、kmemdup() 関数を用いて
割り当てたメモリ領域を解放しない問題があるため、ローカルの
攻撃者により、サービス拒否攻撃 (メモリ枯渇) を可能とする
脆弱性が存在します。(CVE-2023-52653)

- drivers/net/ethernet/mellanox/mlx5/core/eswitch_offloads.c
には、特定の条件下で switchdev モードへの遷移をブロックする
ために取り込んだ以前の修正の不備に起因して、クラッシュの発生に
至る問題があるため、ローカルの攻撃者により、サービス拒否攻撃を
可能とする脆弱性が存在します。(CVE-2023-52658)

- drivers/gpu/drm/vmwgfx/vmwgfx_gmrid_manager.c の
vmw_gmrid_man_get_node() 関数には、ida_alloc_max() 関数が
失敗した際のリソースの解放処理が欠落しているため、ローカルの
攻撃者により、サービス拒否攻撃を可能とする脆弱性が存在します。
(CVE-2023-52662)

- drivers/of/base.c の of_parse_phandle_with_args_map()
関数には、ループ処理内での変数の初期化漏れに起因したメモリ領域
の二重解放の問題があるため、ローカルの攻撃者により、サービス
拒否攻撃を可能とする脆弱性が存在します。(CVE-2023-52679)

- sched/psi には、メモリの解放後利用の問題があるため、ローカル
の攻撃者により、cgroupなどの操作を介して、サービス拒否攻撃を
可能とする脆弱性が存在します。(CVE-2023-52707)

- SDIO ドライバーには、sdio_add_func() 関数または
sdio_init_func() 関数が失敗した場合、後続の sdio_remove_func()
関数でリソースの解放に失敗しリークしてしまう問題があるため、
ローカルの攻撃者により、サービス拒否攻撃を可能とする脆弱性が
存在します。(CVE-2023-52730)

- include/linux/pwm.h に定義されている enum 値には、シフト
するビット数ではなくシフト後の値を定義していることに起因して、
二重のビットシフトが発生し、結果としてバッファーオーバーフロー
に至る問題があるため、ローカルの攻撃者により、サービス拒否攻撃
などを可能とする脆弱性が存在します。(CVE-2023-52756)

- drivers/block/virtio_blk.c には、暗黙的に整数オーバーフロー
を起こす処理がある問題があるため、ローカルの攻撃者により、巧妙
に細工されたデバイスを介して、サービス妨害を可能とする脆弱性が
存在します。(CVE-2023-52762)

- drivers/media/usb/gspca/cpia1.c には、領域外へのメモリシフト
を起こす問題があるため、ローカルの攻撃者により、巧妙に細工された
デバイスを介して、サービス拒否攻撃を可能とする脆弱性が存在します。
(CVE-2023-52764)

- net/smc/af_smc.c の smcr_clnt_conf_first_link() 関数には、
SMC プロトコルの問題に起因して意図しない SMC DECLINE メッセージ
が送信されてしまう問題があるため、ローカルの攻撃者により、データ
破壊、およびサービス拒否攻撃を可能とする脆弱性が存在します。
(CVE-2023-52775)

- drivers/net/wireless/ath/ath11k/wmi.c には、gtk オフロード
ステータスイベント処理コードがクリティカルセクションとして取り
扱われていないことに起因した解放後利用の問題があるため、ローカル
の攻撃者により、情報の漏洩、およびサービス拒否攻撃などを可能
とする脆弱性が存在します。(CVE-2023-52777)

- bonding には、デバイスのクローズ忘れをしてしまう問題がある
ため、ローカルの攻撃者により、巧妙に細工された設定を介して、
サービス拒否攻撃を可能とする脆弱性が存在します。
(CVE-2023-52784)

- drivers/i2c/i2c-core.h の i2c_in_atomic_xfer_mode() 関数
には、アトミック転送の判定条件に問題があるため、ローカルの
攻撃者により、サービス拒否攻撃を可能とする脆弱性が存在します。
(CVE-2023-52791)

- drivers/net/ipvlan/ipvlan_core.c には、スタック領域のメモリ
を枯渇させてしまう問題があるため、ローカルの攻撃者により、
サービス拒否攻撃を可能とする脆弱性が存在します。
(CVE-2023-52796)

- net/sunrpc/clnt.c の rpc_clnt_remove_pipedir() 関数には、
クライアントの pipefs を解放し、すぐに新しい pipefs を割り
当てた場合、誤って他の pipefs が存在するものと判定してしまう
問題があるため、ローカルの攻撃者により、サービス拒否攻撃を
可能とする脆弱性が存在します。(CVE-2023-52803)

- drivers/scsi/ibmvscsi/ibmvfc.c の ibmvfc_get_event() 関数
には、イベントプールが空の際に不要な警告メッセージを出力して
しまう問題があるため、ローカルの攻撃者により、サービス拒否攻撃
を可能とする脆弱性が存在します。(CVE-2023-52811)

- net/mac80211/cfg.c の ieee80211_get_tx_power() 関数には、
変数のチェックが不足している問題があるため、ローカルの攻撃者
により、サービス拒否攻撃を可能とする脆弱性が存在します。
(CVE-2023-52832)

- Atheros 製 atl1c 無線 LAN デバイスドライバーには、RX キュー
のバッファーオーバーフローの問題があるため、ローカルの攻撃者
により、サービス拒否攻撃を可能とする脆弱性が存在します。
(CVE-2023-52834)

- net/tipc/netlink.c には、誤って文字列型データを NULL 値
で終端しないものとして定義していることに起因したバッファー
オーバーランの問題があるため、ローカルの攻撃者により、サービス
拒否攻撃を可能とする脆弱性が存在します。(CVE-2023-52845)

- drivers/media/pci/bt8xx/bttv-driver.c には、メモリの
解放後利用の問題があるため、ローカルの攻撃者により、レース
コンディションが発生する状況を作ることを介して、サービス拒否
攻撃を可能とする脆弱性が存在します。(CVE-2023-52847)

- drivers/platform/x86/wmi.c の wmi_char_open() 関数には、
適切なドライバを見つけられなかった場合におけるメモリ破壊の問題
があるため、ローカルの攻撃者により、サービス拒否攻撃を可能と
する脆弱性が存在します。(CVE-2023-52864)

- 一部のインテル社製第 4 世代および第 5 世代の Xeon
プロセッサーには、インテル DSA および インテル IAA 機能の
ハードウェアの実装に問題があるため、ローカルの攻撃者により、
サービス拒否攻撃を可能とする脆弱性が存在します。
(CVE-2024-21823)

- 一部のインテル社製プロセッサには、Spectre V2 サイドチャネル
攻撃への緩和処置の実装が不完全である問題があるため、ローカルの
攻撃者により、情報の漏洩を可能とする脆弱性が存在します。
(CVE-2024-2201)

- drivers/mtd/ubi/vtbl.c の create_empty_lvol() 関数には、
LEB のサイズが単一のボリュームテーブルのレコードよりも小さい
ことのチェック処理が欠落していることに起因して、ゼロバイトの
メモリ領域の割り当てを試行してしまう問題があるため、ローカルの
攻撃者により、サービス拒否攻撃 (クラッシュの発生) を可能とする
脆弱性が存在します。(CVE-2024-25739)

- mlxsw ドライバーの
drivers/net/ethernet/mellanox/mlxsw/spectrum_acl_tcam.c には、
ACL グループの要素数が 16 を超えている場合においてスタック領域
を破壊してしまう問題があるため、ローカルの攻撃者により、任意の
コードの実行、およびサービス拒否攻撃などを可能とする脆弱性が
存在します。(CVE-2024-26586)

- TCP の実装には、初期化処理の際にスピンロックを複数回試みて
しまう問題があるため、ローカルの攻撃者により、ソケット操作を
介して、サービス妨害を可能とする脆弱性が存在します。
(CVE-2024-26614)

- net/ipv4/tcp.c の can_map_frag() 関数には、入力された引数
のチェック処理が欠落しているため、ローカルの攻撃者により、
サービス拒否攻撃を可能とする脆弱性が存在します。
(CVE-2024-26640)

- drivers/gpu/drm/amd/display/dc/dcn301/dcn301_resource.c
の dcn301_stream_encoder_create() 関数には、配列データの範囲外
アクセスの問題があるため、ローカルの攻撃者により、AMD 社製の
特定のビデオカード上でのストリームエンコーダーの利用を介して、
サービス拒否攻撃を可能とする脆弱性が存在します。
(CVE-2024-26660)

- net/sched の flower コンポーネントには、メモリリークの問題
があるため、ローカルの攻撃者により、スケジューラの操作を介して、
サービス妨害を可能とする脆弱性が存在します。(CVE-2024-26669)

- fs/proc/array.c の do_task_stat() 関数には、ハードロック
アップの発生に至る問題があるため、ローカルの攻撃者により、
サービス拒否攻撃を可能とする脆弱性が存在します。
(CVE-2024-26686)

- drivers/net/hyperv/netvsc.c の netvsc_probe() 関数と
netvsc_device_remove() 関数には、有効であることのチェックを
行わずすべてのチャネルに対して napi_disable() 関数を呼び出して
いることに起因したレースコンディションの問題があるため、ローカル
の攻撃者により、サービス拒否攻撃を可能とする脆弱性が存在します。
(CVE-2024-26698)

- ext4 には、メモリの二重解放の問題があるため、ローカルの攻撃者
により、巧妙なファイルシステム操作を介して、サービス拒否攻撃を
可能とする脆弱性が存在します。(CVE-2024-26704)

- net/ipv4/arp.c の arp_req_get() 関数には、メモリ領域の範囲外
書き込みの問題があるため、ローカルの攻撃者により、SIOCGARP を
指定した ioctl(2) で MAX_ADDR_LEN よりも長くなるように細工された
MAC アドレスを処理することをを介して、サービス拒否攻撃を可能と
する脆弱性が存在します。(CVE-2024-26733)

- ネットワークスケジューラーには、デッドロックの発生に至る問題
があるため、ローカルの攻撃者により、サービス拒否攻撃を可能とする
脆弱性が存在します。(CVE-2024-26740)

- ext4 ファイルシステムの fs/ext4/mballoc.c の
ext4_mb_find_by_goal() 関数には、ロック処理の実行ロジックに問題
があるため、ローカルの攻撃者により、データ破壊、およびサービス
拒否攻撃を可能とする脆弱性が存在します。(CVE-2024-26772)

- fs/ext4/mballoc.c の ext4_mb_try_best_found() 関数には、
ブロックの割り当て前にグループのブロックビットマップの破損状況の
チェック処理の欠落に起因して、破損したブロックビットマップを持つ
グループからブロックを割り当ててしまう問題があるため、ローカルの
攻撃者により、データ破壊を可能とする脆弱性が存在します。
(CVE-2024-26773)

- drivers/net/ethernet/stmicro/stmmac/stmmac_main.c の
stmmac_fpe_stop_wq() 関数には、ワークキューを破棄する際の NULL
値の設定処理が欠落しているため、ローカルの攻撃者により、サービス
拒否攻撃 (カーネルパニックの発生) を可能とする脆弱性が存在します。
(CVE-2024-26802)

- VFIO ドライバーの drivers/vfio/pci/vfio_pci_intrs.c には、
割り込み処理のマスク処理と ioctl(2) システムコールによる割り込み
構成の変更処理間のレースコンディションの問題があるため、ローカル
の攻撃者により、サービス拒否攻撃を可能とする脆弱性が存在します。
(CVE-2024-26810)

- bridge デバイスと switchdev サブシステムには、レース
コンディションに起因して、以前接続していたブリッジに紐付けられて
いた古いグループの設定情報を意図せず復元させてしまう問題がある
ため、ローカルの攻撃者により、サービス拒否攻撃を可能とする脆弱性
が存在します。(CVE-2024-26837)

- fs/cachefiles/bind.c には、/dev/cachefiles のバインドを解除
した後の参照カウンタの処理の不備に起因したメモリリークの問題が
あるため、ローカルの攻撃者により、情報の漏洩、およびサービス拒否
攻撃を可能とする脆弱性が存在します。(CVE-2024-26840)

- net/ipv6/route.c の ip6_route_mpath_notify() 関数には、
fib6_info_release() 関数の呼び出しタイミングの不備に起因した
メモリ領域の解放後利用の問題があるため、ローカルの攻撃者により、
情報の漏洩、およびサービス拒否攻撃などを可能とする脆弱性が存在
します。(CVE-2024-26852)

- drivers/net/ethernet/intel/igc/igc_main.c の igc_xdp_xmit()
関数には、XDP_REDIRECT でフレームの送信に失敗した場合、誤って
xdp_return_frame_rx_napi() 関数を呼び出していることに起因した
メモリ破壊の問題があるため、ローカルの攻撃者により、サービス拒否
攻撃を可能とする脆弱性が存在します。(CVE-2024-26853)

- fs/nfs/nfs4proc.c の nfs4_listxattr() 関数には、引数として
指定されたサイズのチェック処理が欠落しているため、ローカルの
攻撃者により、サービス拒否攻撃を可能とする脆弱性が存在します。
(CVE-2024-26870)

- fs/quota/dquot.c には、レースコンディションに起因する NULL
ポインタデリファレンスの問題があるため、ローカルの攻撃者により、
サービス拒否攻撃を可能とする脆弱性が存在します。
(CVE-2024-26878)

- arch/x86/xen/smp.c の xen_smp_intr_init() 関数には、ポインタ
値のチェック処理の欠落に起因した NULL ポインタデリファレンスの
問題があるため、ローカルの攻撃者により、サービス拒否攻撃を可能
とする脆弱性が存在します。(CVE-2024-26908)

- IP スタックのソケットバッファ管理機能には、特定の状況下で
使用中のソケットを誤って解放してしまう問題があるため、ローカル
の攻撃者により、サービス拒否攻撃を可能とする脆弱性が存在します。
(CVE-2024-26921)

- Netfilter サブシステムには、nft_gc_seq_begin() 関数の実行
時点から nft_gc_seq_end() 関数を実行するまでの間にコミット
ミューテックスを解放してしまう問題があるため、ローカルの攻撃者
により、データ破壊、およびサービス拒否攻撃などを可能とする
脆弱性が存在します。(CVE-2024-26925)

- drivers/gpu/drm/vmwgfx/vmwgfx_drv.c の
vmw_debugfs_resource_managers_init() 関数には、
ttm_resource_manager が割り当てられていない場合でも
/sys/kernel/debug/dri/0/mob_ttm 擬似ファイルを作成してしまう
問題があるため、ローカルの攻撃者により、
/sys/kernel/debug/dri/0/mob_ttm 擬似ファイルの読み取りを介して、
サービス拒否攻撃 (クラッシュの発生) を可能とする脆弱性が存在
します。(CVE-2024-26940)

- NFS には、nfs_direct_request の完了処理を二重実行している
ことに起因したメモリ領域の解放後利用の問題があるため、ローカル
の攻撃者により、サービス拒否攻撃を可能とする脆弱性が存在します。
(CVE-2024-26958)

- mm/swapfile.c の free_swap_and_cache() 関数には、swapoff()
間とのレースコンディションに起因したメモリ領域の解放後利用の問題
があるため、ローカルの攻撃者により、サービス拒否攻撃を可能とする
脆弱性が存在します。(CVE-2024-26960)

- net/mac802154/llsec.c の mac802154_llsec_key_del() 関数には、
RCU ルールを遵守せず直接キーのリソースを解放してしまうことに起因
した、当該リソースの解放後利用の問題があるため、ローカルの攻撃者
により、サービス拒否攻撃を可能とする脆弱性が存在します。
(CVE-2024-26961)

- ネットワークスケジューラーのキューイング規則処理 (Qdisc) には、
ミラーリングアクションを使用した際、デッドロックの発生に至る問題
があるため、ローカルの攻撃者により、サービス拒否攻撃を可能とする
脆弱性が存在します。(CVE-2024-27010)

- net/netfilter/nf_tables_api.c には、アボート処理に続いて
delete element および delete set を組み合わせて実行した場合、
マッピングの参照カウンタが二重カウントされてしまう問題があるため、
ローカルの攻撃者により、サービス拒否攻撃を可能とする脆弱性が存在
します。(CVE-2024-27011)

- net/netfilter/nf_tables_api.c の __nft_obj_type_get() 関数
には、nf_tables_objects リストを利用する際におけるデータ競合の
問題があるため、ローカルの攻撃者により、情報の漏洩を可能とする
脆弱性が存在します。(CVE-2024-27019)

- net/netfilter/nf_tables_api.c の __nft_expr_type_get() 関数
には、nf_tables_expressions リストを操作する際におけるデータ競合
の問題があるため、ローカルの攻撃者により、情報の漏洩、データ破壊、
およびサービス拒否攻撃などを可能とする脆弱性が存在します。
(CVE-2024-27020)

- drivers/block/nbd.c には、NULL チェックが欠けており誤った
エラーを返す問題があるため、ローカルの攻撃者により、巧妙に細工
されたデバイスを介して、サービス妨害を可能とする脆弱性が存在
します。(CVE-2024-27025)

- net/netfilter/nf_tables_api.c の nf_tables_updtable() 関数
には、テーブルのフラグ値の判定条件の不備に起因して、本来処理を
スキップするトランザクションを誤って処理してしまう問題があるため、
ローカルの攻撃者により、サービス拒否攻撃を可能とする脆弱性が存在
します。(CVE-2024-27065)

- net/sunrpc/auth_gss/gss_rpc_xdr.c の gssx_dec_option_array()
関数には、内部でエラーが発生した際のデータの解放処理が欠落して
いるため、ローカルの攻撃者により、サービス拒否攻撃 (メモリ枯渇)
を可能とする脆弱性が存在します。(CVE-2024-27388)

- net/openvswitch/conntrack.c の ovs_ct_limit_exit() 関数には、
RCU ルールに沿ったクリティカルセクション外でキーが解放されて
しまうことに起因した、当該キーの解放後利用の問題があるため、
ローカルの攻撃者により、サービス拒否攻撃を可能とする脆弱性が
存在します。(CVE-2024-27395)

- drivers/net/wireless/intel/iwlwifi/mvm/mld-key.c の
iwl_mvm_get_sec_flags() 関数には、MFP フラグの利用方法に問題
があるため、ローカルの攻撃者により、iwlwifi デバイスドライバー
が適用される無線 LAN デバイスの利用を介して、サービス拒否攻撃
(ファームウェアのクラッシュの発生) を可能とする脆弱性が存在
します。(CVE-2024-27434)

- x86 アーキテクチャ向けの CPU ホットプラグ機能には、オフライン
中の CPU の割り込みベクターテーブルが残存してしまう問題がある
ため、ローカルの攻撃者により、CPU のオフライン・オンラインを
繰り返すことを介して、サービス拒否攻撃を可能とする脆弱性が存在
します。(CVE-2024-31076)

- drivers/net/ipvlan/ipvlan_core.c の
ipvlan_process_v4_outbound() 関数 および
ipvlan_process_v6_outbound() 関数には、ソケットバッファを誤って
操作していることに起因して意図しない警告メッセージが出力されて
しまう問題があるため、ローカルの攻撃者により、サービス拒否攻撃
を可能とする脆弱性が存在します。(CVE-2024-33621)

- drivers/usb/typec/altmodes/displayport.c には、NULL ポインタ
デリファレンスを起こす問題があるため、ローカルの攻撃者により、
巧妙なデバイス操作を介して、サービス拒否攻撃を可能とする脆弱性
が存在します。(CVE-2024-35790)

- arch/x86/kernel/fpu/xstate.c には、CPU をホットプラグした際、
他の CPU 向けにキャッシュしていた MSR_IA32_XFD 値を誤って初期化
してしまい値の同期が取れなくなることに起因して、後続の
xfd_update_state() 関数による MSR の更新に失敗してしまう問題
があるため、ローカルの攻撃者により、サービス拒否攻撃 (カーネル
クラッシュの発生) を可能とする脆弱性が存在します。
(CVE-2024-35801)

- ext4 ファイルシステムのオンラインリサイズ処理には、メタ
ブロックグループのチェック処理が欠落しているため、ローカルの
攻撃者により、特定の状況下での ext4 ファイルシステムサイズの
リサイズ処理の実行を介して、データ破損を可能とする脆弱性が
存在します。(CVE-2024-35807)

- drivers/gpu/drm/vmwgfx/vmwgfx_kms.c には、カーソルメモリ領域
の有効期間の処理方法の誤りに起因して、当該領域がアクティブな状態
であるにもかかわらずクリーンアップ処理によって無効化されてしまう
問題があるため、ローカルの攻撃者により、サービス拒否攻撃
(クラッシュの発生) を可能とする脆弱性が存在します。
(CVE-2024-35810)

- kernel/dma/swiotlb.c の swiotlb_area_find_slots() 関数には、
割り当て可能な領域が内部でソートされていない状態で管理されている
場合、同一の領域を二重に割り当ててしまう問題があるため、ローカル
の攻撃者により、サービス拒否攻撃などを可能とする脆弱性が存在
します。(CVE-2024-35814)

- VT ドライバーの drivers/tty/vt/vt.c の vc_uniscr_delete()
関数には、転送元と転送先の一部が重複した Unicode 文字列の
バッファー間のデータ転送に memcpy() 関数を利用している問題がある
ため、ローカルの攻撃者により、文字列の削除処理を介して、サービス
拒否攻撃を可能とする脆弱性が存在します。(CVE-2024-35823)

- drivers/misc/lis3lv02d/lis3lv02d_i2c.c のサスペンドおよび
レジューム処理には、レギュレーターの ON / OFF を 2 度実行して
しまうことに起因して不正な警告メッセージが出力されてしまう問題
があるため、ローカルの攻撃者により、サービス拒否攻撃を可能と
する脆弱性が存在します。(CVE-2024-35824)

- drivers/irqchip/irq-gic-v3-its.c の
its_vpe_irq_domain_alloc() 関数には、1 つ以上の割り込みアドレス
を割り当てたあとに its_vpe_init() 関数が失敗した場合における
メモリ領域の二重解放の問題があるため、ローカルの攻撃者により、
サービス拒否攻撃を可能とする脆弱性が存在します。
(CVE-2024-35847)

- arch/x86/kernel/cpu/mce/core.c の set_bank() 関数には、
mce_restart() 関数の実行前後でのミューテックスロックの獲得
および解放処理が欠落しているため、ローカルの攻撃者により、
サービス拒否攻撃を可能とする脆弱性が存在します。
(CVE-2024-35876)

- net/sched/act_skbmod.c の tcf_skbmod_dump() 関数には、
初期化処理の欠落に起因して意図せず 4 バイトのカーネル空間の
情報がユーザーに引き渡されてしまう問題があるため、ローカルの
攻撃者により、情報の漏洩、およびサービス拒否攻撃を可能とする
脆弱性が存在します。(CVE-2024-35893)

- Netfilter サブシステムには、入力されたサイズのチェック処理
が欠落しているため、ローカルの攻撃者により、サービス拒否攻撃
を可能とする脆弱性が存在します。(CVE-2024-35896)

- net/netfilter/nf_tables_api.c には、特定の条件下において
フック処理が登録されたままベースチェーンのリストデータが削除
されてしまう問題があるため、ローカルの攻撃者により、サービス
拒否攻撃を可能とする脆弱性が存在します。(CVE-2024-35897)

- net/netfilter/nf_tables_api.c の nf_tables_module_exit()
関数には、nf_tables_trans_destroy_flush_work() 関数の呼び出し
の欠落に起因するレースコンディションの問題があるため、ローカル
の攻撃者により、サービス拒否攻撃を可能とする脆弱性が存在します。
(CVE-2024-35899)

- net/netfilter/nf_tables_api.c の nf_tables_addchain() 関数
には、テーブルのフラグ値のチェック処理の欠落に起因して意図せず
アサーションに失敗してしまう問題があるため、ローカルの攻撃者
により、サービス拒否攻撃を可能とする脆弱性が存在します。
(CVE-2024-35900)

- IPv4 プロトコルスタックには、TCP タイマー処理の不備に起因した
カーネルソケットの名前空間のデータ領域の解放後利用の問題がある
ため、ローカルの攻撃者により、情報の漏洩、およびサービス拒否
攻撃を可能とする脆弱性が存在します。(CVE-2024-35910)

- drivers/net/wireless/intel/iwlwifi/mvm/rfi.c の
iwl_rfi_get_freq_table() 関数には、RX 内のペイロード長の
チェック処理に失敗した場合、もしくは kmemdup() 関数が失敗した
場合、応答コマンドをリークしてしまう問題があるため、ローカルの
攻撃者により、サービス拒否攻撃を可能とする脆弱性が存在します。
(CVE-2024-35912)

- drivers/usb/typec/ucsi/ucsi.c には、UCSI 1.2 と 2.0 間での
MESSAGE_IN 領域のサイズの拡大に起因したメモリ領域の範囲外読み
取りの問題があるため、ローカルの攻撃者により、サービス拒否攻撃
を可能とする脆弱性が存在します。(CVE-2024-35924)

- block/blk-stat.c の blk_rq_stat_init() 関数には、チェック
処理の欠落に起因したゼロ除算の問題があるため、ローカルの攻撃者
により、サービス拒否攻撃を可能とする脆弱性が存在します。
(CVE-2024-35925)

- drivers/scsi/lpfc/lpfc_nportdisc.c の lpfc_rcv_padisc()
関数には、lpfc_sli4_resume_rpi() 関数が失敗した際にリソース
がリークしてしまう問題があるため、ローカルの攻撃者により、
サービス拒否攻撃を可能とする脆弱性が存在します。
(CVE-2024-35930)

- net/wireless/util.c には、A-MSDU フレーム内のサブフレーム
のチェック処理の不備に起因したメモリ領域の範囲外読み取りの問題
があるため、Wi-Fi 通信が可能な範囲内の攻撃者により、実態が存在
しないサブフレームが存在しているように細工された A-MSDU
フレームを介して、情報の漏洩、およびサービス拒否攻撃を可能と
する脆弱性が存在します。(CVE-2024-35937)

- drivers/net/wireless/ath/ath11k/mhi.c には、本来 8KByte
でよい ath11k_mhi_config_qca6390 構造体の buf_len フィールド
のサイズを 64KByte 確保している問題があるため、ローカルの
攻撃者により、メモリの断片化が進んだ環境におけるサービス拒否
攻撃を可能とする脆弱性が存在します。(CVE-2024-35938)

- drivers/net/wireless/realtek/rtw89/mac80211.c には、無線
LAN のスキャン処理をキャンセルした際における NULL ポインタ
デリファレンスの問題があるため、ローカルの攻撃者により、
サービス拒否攻撃を可能とする脆弱性が存在します。
(CVE-2024-35946)

- lib/dynamic_debug.c の ddebug_tokenize() 関数には、
バッファーの終端のチェック処理の不備に起因して意図しない警告
メッセージが出力されてしまう問題があるため、ローカルの攻撃者
により、サービス拒否攻撃を可能とする脆弱性が存在します。
(CVE-2024-35947)

- drivers/gpu/drm/ast/ast_dp.c の ast_dp_set_on_off() 関数
には、DPMCU レジスタの更新処理タイミングの考慮漏れに起因して
無限ループの発生に至る問題があるため、ローカルの攻撃者により、
サービス拒否攻撃を可能とする脆弱性が存在します。
(CVE-2024-35952)

- mm/hugetlb.c の alloc_huge_page() 関数には、ロック漏れに
起因するリソース競合の問題があるため、ローカルの攻撃者により、
サービス妨害を可能とする脆弱性が存在します。(CVE-2024-36000)

- net/netfilter/nft_chain_filter.c の nft_netdev_event()
関数には、テーブル休止フラグのチェック処理が欠落していることに
起因したフック処理の二重登録解除の問題があるため、ローカル攻撃者
により、サービス拒否攻撃を可能とする脆弱性が存在します。
(CVE-2024-36005)

- drivers/net/ethernet/mellanox/mlxsw/spectrum_acl_tcam.c
には、内部で利用するリスト構造のデータが空であるかどうかを
チェックせずに list_first_entry() 関数を呼び出していることに
起因して、不正な警告メッセージが出力されてしまう問題があるため、
ローカルの攻撃者により、サービス拒否攻撃を可能とする脆弱性が
存在します。(CVE-2024-36006)

- drivers/net/ethernet/intel/igb/igb_main.c には、警告
メッセージを表示する際に kasprintf() 関数を利用していることに
起因した NULL ポインタデリファレンスの問題があるため、ローカル
の攻撃者により、サービス拒否攻撃を可能とする脆弱性が存在します。
(CVE-2024-36010)

- drivers/tty/n_gsm.c には、データの上限チェック処理の欠落に
起因したメモリ領域の範囲外アクセスの問題があるため、近隣ネット
ワーク上の攻撃者により、データ破壊、情報の漏洩、およびサービス
拒否攻撃を可能とする脆弱性が存在します。(CVE-2024-36016)

- net/core/rtnetlink.c の do_setvfinfo() 関数には、データ
サイズのチェック処理の条件の不備に起因したメモリ領域の範囲外
読み取りの問題があるため、ローカルの攻撃者により、サービス
拒否攻撃を可能とする脆弱性が存在します。(CVE-2024-36017)

- drivers/net/ethernet/intel/i40e/i40e_virtchnl_pf.c には、
無効な VF ポインターを処理してしまう問題があるため、ローカルの
攻撃者により、サービス拒否攻撃を可能とする脆弱性が存在します。
(CVE-2024-36020)

- drivers/scsi/qla2xxx/qla_edif.c の qla_edif_app_getstats()
関数には、条件式の不備に起因した配列の範囲外書き込みの問題が
あるため、ローカルの攻撃者により、サービス拒否攻撃を可能とする
脆弱性が存在します。(CVE-2024-36025)

- net/ipv4/netfilter/nf_tproxy_ipv4.c の nf_tproxy_laddr4()
関数には、デバイス上で IP アドレスが無効化されている場合の
チェック処理の欠落に起因した NULL ポインタデリファレンスの
問題があるため、ローカルの攻撃者により、サービス拒否攻撃を
可能とする脆弱性が存在します。(CVE-2024-36270)

- net/netfilter/nfnetlink_queue.c の instance_destroy_rcu()
関数には、ロックを獲得せずに nf_reinject() 関数を呼び出して
いる問題があるため、ローカルの攻撃者により、サービス拒否攻撃
を可能とする脆弱性が存在します。(CVE-2024-36286)

- net/tls/tls_main.c の tls_ctx_create() 関数には、メモリ
の書き込みバリアがされず NULL ポインタデリファレンスを起こす
問題があるため、ローカルの攻撃者により、サービス拒否攻撃を可能
とする脆弱性が存在します。(CVE-2024-36489)

- tipc には、メモリの解放後利用の問題があるため、隣接の攻撃者
により、エラーパスを介して、サービス拒否攻撃を可能とする脆弱性
が存在します。(CVE-2024-36886)

- net/mptcp/protocol.c の mptcp_stream_connect() 関数には、
マルチパス TCP 接続から通常の TCP 接続へのフォールバックが発生
した場合、snd_nxt 変数の初期化が追いつかず、関連する他の変数が
不正に利用されてしまう問題があるため、ローカルの攻撃者により、
サービス拒否攻撃を可能とする脆弱性が存在します。
(CVE-2024-36889)

- drivers/usb/core/port.c には、NULL ポインタデリファレンス
の問題があるため、ローカルの攻撃者により、サービス拒否攻撃を
可能とする脆弱性が存在します。(CVE-2024-36896)

- tcp には、メモリの解放後利用の問題があるため、ローカルの
攻撃者により、巧妙なソケット操作を介して、サービス拒否攻撃を
可能とする脆弱性が存在します。(CVE-2024-36904)

- TCP プロトコルスタックには、TCP_SYN_RECV 状態のソケットの
処理におけるゼロ除算の問題があるため、ローカルの攻撃者により、
サービス拒否攻撃を可能とする脆弱性が存在します。
(CVE-2024-36905)

- block/ioctl.c の blk_ioctl_discard() 関数には、整数
オーバーフローのチェックが欠けている問題があるため、ローカル
の攻撃者により、細工されたパラメータを指定した ioctl() の実行
を介して、サービス拒否攻撃を可能とする脆弱性が存在します。
(CVE-2024-36917)

- drivers/net/wireless/intel/iwlwifi/mvm/mld-sta.c の
iwl_mvm_mld_rm_sta_id() 関数には、エラー処理における配列の
範囲外アクセスの問題があるため、ローカルの攻撃者により、利用者
によるドライバーの削除を介して、特権の昇格、およびサービス拒否
攻撃 (クラッシュの発生) を可能とする脆弱性が存在します。
(CVE-2024-36921)

- IPv4 プロトコルスタックの __ip_make_skb() 関数には、初期化
されていない変数へのアクセスに起因したレースコンディションの
問題があるため、ローカルの攻撃者により、サービス拒否攻撃を可能
とする脆弱性が存在します。(CVE-2024-36927)

- net/core/skbuff.c には、SKB_GSO_FRAGLIST オプションが指定
されたソケットバッファを誤ってリニアライズしている問題がある
ため、リモートの攻撃者により、サービス拒否攻撃 (クラッシュの
発生) を可能とする脆弱性が存在します。(CVE-2024-36929)

- net/nsh/nsh.c の nsh_gso_segment() 関数には、リモートの
攻撃者により、ETH_P_8021AD、ETH_P_NSH、ETH_P_IPV6、
IPPROTO_UDPD を階層化した VIRTIO_NET_HDR_GSO_UDP フラグを
持つ細工された GSO パケットの受信を介して、データ破壊、および
サービス拒否攻撃を可能とする脆弱性が存在します。
(CVE-2024-36933)

- drivers/pinctrl/core.c の pinctrl_enable() 関数には、他の
関数で解放されるべきメモリ領域を誤って解放してしまう問題がある
ため、ローカルの攻撃者により、サービス拒否攻撃を可能とする
脆弱性が存在します。(CVE-2024-36940)

- net/wireless/nl80211.c の nl80211_set_coalesce() 関数には、
NULL ポインタデリファレンスの問題があるため、近隣ネットワーク上
の攻撃者により、サービス拒否攻撃を可能とする脆弱性が存在します。
(CVE-2024-36941)

- net/smc/smc_ib.c の smc_ib_find_route() 関数には、
neigh_lookup() 関数で検索した近隣の情報と
ip_route_output_flow() 関数で解決した rtable の情報を解放しない
問題があるため、ローカルの攻撃者により、サービス拒否攻撃 (メモリ
枯渇) を可能とする脆弱性が存在します。(CVE-2024-36945)

- FireWire OHCI ドライバーの drivers/firewire/ohci.c の割り込み
ハンドラーには、バスリセット割り込み処理中の割り込み許可のマスク
処理が欠落しているため、ローカルの攻撃者により、サービス拒否攻撃
を可能とする脆弱性が存在します。(CVE-2024-36950)

- net/tipc/msg.c の tipc_buf_append() 関数には、潜在的にメモリー
リークを起こす問題があるため、ローカルの攻撃者により、サービス
妨害を可能とする脆弱性が存在します。(CVE-2024-36954)

- drivers/gpu/drm/vmwgfx/vmwgfx_fence.c の
vmw_event_fence_action_create() 関数には、drm_event データの
サイズを誤ったデータに設定していたことに起因したメモリ領域の
範囲外アクセスの問題があるため、ローカルの攻撃者により、情報の
漏洩、およびサービス拒否攻撃を可能とする脆弱性が存在します。
(CVE-2024-36960)

- ネットワークスタックの __dst_negative_advice() 関数には、
特定のデータを初期化する際に RCU ルールを遵守していないことに
起因したメモリ領域の解放後利用の問題があるため、ローカルの攻撃者
により、特定のネットワークコネクションの動作に対する不正な変更を
可能とする脆弱性が存在します。(CVE-2024-36971)

- net/sched/sch_multiq.c の multiq_tune() 関数には、潜在的に
境界外書き込みを起こす問題があるため、ローカルの攻撃者により、
サービス拒否攻撃を可能とする脆弱性が存在します。(CVE-2024-36978)

- net/bridge/br_mst.c には、VLAN の管理データの解放後利用の問題
があるため、ローカルの攻撃者により、サービス拒否攻撃を可能とする
脆弱性が存在します。(CVE-2024-36979)

- net/bridge/br_device.c の br_dev_xmit() には、バッファ領域の
初期化処理が欠落しているため、ローカルの攻撃者により、ETH_HLEN
定数に定義されたサイズ未満のソケットバッファのデータの送信を
介して、サービス拒否攻撃を可能とする脆弱性が存在します。
(CVE-2024-38538)

- drivers/net/ethernet/mellanox/mlx5/core/cmd.c の
cmd_comp_notifier() 関数には、デバイスが内部エラーの状態下で処理
の完了通知を受信した際にデータ領域の解放後利用の問題があるため、
ローカルの攻撃者により、サービス拒否攻撃を可能とする脆弱性が存在
します。(CVE-2024-38555)

- drivers/cpufreq/cppc_cpufreq.c には、潜在的にNULLポインタ
デリファレンスを起こす問題があるため、ローカルの攻撃者により、
巧妙に細工された設定を介して、サービス拒否攻撃を可能とする脆弱性
が存在します。(CVE-2024-38573)

- drivers/net/wireless/broadcom/brcm80211/brcmfmac/pcie.c
には、利用可能なメモリ量が不足している場合における NULL ポインタ
デリファレンス、およびスタックオーバーフローの問題があるため、
ローカルの攻撃者により、サービス拒否攻撃を可能とする脆弱性が
存在します。(CVE-2024-38575)

- net/unix/af_unix.c の unix_stream_sendmsg() 関数には、特定
の内部変数をアトミックに読み取らないことに起因したデータ競合の
問題があるため、ローカルの攻撃者により、サービス拒否攻撃を可能
とする脆弱性が存在します。(CVE-2024-38596)

- drivers/md/md-bitmap.c には、確保したビットマップのサイズ
が配列のサイズより小さいときにソフトロックアップが発生する問題
があるため、ローカルの攻撃者により、ファイルシステムを巧妙に
操作することを介して、サービス拒否攻撃を可能とする脆弱性が存在
します。(CVE-2024-38598)

- drivers/cpufreq/cpufreq.c には、exit() コールバック関数の
登録有無をチェックせずに呼び出している問題があるため、ローカル
の攻撃者により、サービス拒否攻撃を可能とする脆弱性が存在します。
(CVE-2024-38615)

- drivers/hwtracing/stm/core.c には、メモリの二重解放の問題
があるため、ローカルの攻撃者により、巧妙に細工されたデバイス
を介して、サービス妨害を可能とする脆弱性が存在します。
(CVE-2024-38627)

- fs/ext4/xattr.c の ext4_xattr_block_cache_find() 関数には、
ext4_sb_bread() 関数がメモリ確保に失敗したことを示すエラーを
返した際、参照カウントを減算しない問題があるため、ローカルの
攻撃者により、情報の漏洩を可能とする脆弱性が存在します。
(CVE-2024-39276)

- fs/xfs/xfs_log_recover.c の xlog_do_recovery_pass() 関数
には、古いバージョンの xfsprogs や一部のサードパーティー製の
ツールから参照される h_size の値の不備に起因したメモリ領域の
範囲外アクセスの問題があるため、ローカルの攻撃者により、
サービス拒否攻撃を可能とする脆弱性が存在します。
(CVE-2024-39472)

- drivers/md/raid5.c の raid5d() 関数には、
md_check_recovery() 関数の実行後も MD_SB_CHANGE_PENDING
フラグが有効な場合、デッドロック状態の発生に至る問題があるため、
ローカルの攻撃者により、サービス拒否攻撃を可能とする脆弱性が
存在します。(CVE-2024-39476)

- drivers/net/bonding/bond_options.c の
bond_option_arp_ip_targets_set() 関数には、メモリ領域の範囲外
読み取りの問題があるため、ローカルの攻撃者により、サービス拒否
攻撃を可能とする脆弱性が存在します。(CVE-2024-39487)

- drivers/net/ethernet/pensando/ionic/ionic_lif.c の
ionic_qcq_enable() 関数には、NAPI の登録状況をチェックせずに
napi_enable() 関数を用いて NAPI を有効している問題があるため、
ローカルの攻撃者により、サービス拒否攻撃を可能とする脆弱性が
存在します。(CVE-2024-39502)

- drivers/usb/host/xhci-ring.c には、複数のストリームが使用
されているエンドポイントの機器が停止した際に、複数のストリーム
のキャッシュをクリアするためのコマンドをキューに発行していない
問題があるため、ローカルの攻撃者により、データ破壊、および
サービス拒否攻撃を可能とする脆弱性が存在します。
(CVE-2024-40927)

解決策: 

パッケージをアップデートしてください。

追加情報: 

N/A

ダウンロード: 

SRPMS
  1. kernel-4.18.0-553.16.1.el8_10.src.rpm
    MD5: 366d39885ecf7e6fb9298e5649611e94
    SHA-256: e9b0b0444f0d8f9337ff00b1e5cb44d4e6aacbc5bf86510c06c64adf3c577c31
    Size: 132.13 MB

Asianux Server 8 for x86_64
  1. bpftool-4.18.0-553.16.1.el8_10.x86_64.rpm
    MD5: d82827bb03b56489f2a706d9bcc7a94f
    SHA-256: b503f4d0e7668162d833504e46a04574c54a1108ca5c7d158d01538252260bd7
    Size: 11.17 MB
  2. kernel-4.18.0-553.16.1.el8_10.x86_64.rpm
    MD5: 7dde0711a278160563f68a49810667ca
    SHA-256: 291f84d970be769fd6bc7c991fea01eb0290737175f17f3e13438866bf6c9a99
    Size: 10.43 MB
  3. kernel-abi-stablelists-4.18.0-553.16.1.el8_10.noarch.rpm
    MD5: b04791bb00e28652c61896eabcf62688
    SHA-256: 17bd1a39a22645fcbcd2f7f7a3c672179910c40b4228dfa5a6db0020ae19e78f
    Size: 10.44 MB
  4. kernel-core-4.18.0-553.16.1.el8_10.x86_64.rpm
    MD5: 02f323fec5c5984cb0a9db4e55c4750f
    SHA-256: 3c464c22d59c5755bd91ec00a0147de3fc059eec4badb2b4f7105e3cda75b7d5
    Size: 43.44 MB
  5. kernel-cross-headers-4.18.0-553.16.1.el8_10.x86_64.rpm
    MD5: 9c43bd05069f1db1e51d985ed75b9eee
    SHA-256: 4f05517ab212a9ac1e7174f2bf52896bbfeb4a4202d72baee3fe1167478e9763
    Size: 15.77 MB
  6. kernel-debug-4.18.0-553.16.1.el8_10.x86_64.rpm
    MD5: 47d00de9ec9f984441ecf42cc78f9870
    SHA-256: e8f0f39e86cfe7ef11a57008dc352b2e3a53d1d341a5c2ee83759d14f8ab8112
    Size: 10.43 MB
  7. kernel-debug-core-4.18.0-553.16.1.el8_10.x86_64.rpm
    MD5: 22af6173c33f5c9dbe5a39eca7be3717
    SHA-256: 0a5702dd495abbe8d6f62325944d57d06151b74224119810b1e5243c724ff1f0
    Size: 72.73 MB
  8. kernel-debug-devel-4.18.0-553.16.1.el8_10.x86_64.rpm
    MD5: 7572267f4e66d534db6a194bba6266aa
    SHA-256: de7f9dd4138ba8a99a81aaff7a3ae070c9b7713225cd40a7cad74e50e2724316
    Size: 24.25 MB
  9. kernel-debug-modules-4.18.0-553.16.1.el8_10.x86_64.rpm
    MD5: c5c182f32fde61a1009a9e3d0d0779f4
    SHA-256: ca1e7e1af8d7b862ec29b979b0ad62658fdb48dfa9167d6373df0736ae3aac72
    Size: 65.85 MB
  10. kernel-debug-modules-extra-4.18.0-553.16.1.el8_10.x86_64.rpm
    MD5: 8de5a222216f99a530eb6aad2e543d70
    SHA-256: f0deb9d9accc04cfdca2a1421e830ebd22671324df9c3270d201946c86743432
    Size: 11.80 MB
  11. kernel-devel-4.18.0-553.16.1.el8_10.x86_64.rpm
    MD5: 1071866dfd37cbb8aa36583da7f97507
    SHA-256: 6ec64f1681f413d5c462fd3b500b3fc4a43d78470240004ea7b736119dace31f
    Size: 24.05 MB
  12. kernel-doc-4.18.0-553.16.1.el8_10.noarch.rpm
    MD5: b95225b31404f92393605b492160d530
    SHA-256: 97ba7aa3dc931c6cb858c49fe05d6f39dd5b32df5d8d1fc6860ba022f80eb36e
    Size: 28.29 MB
  13. kernel-headers-4.18.0-553.16.1.el8_10.x86_64.rpm
    MD5: 485036d0139fcd2af39bddaf2b6f37a1
    SHA-256: 2f671152060a75b3d2e9e7662f4d14dd3bbbef2567cb83e36a74948d5082797c
    Size: 11.78 MB
  14. kernel-modules-4.18.0-553.16.1.el8_10.x86_64.rpm
    MD5: da5106d9f170141b414996579f6f9db4
    SHA-256: eb62c28cab62114735c3bb12f6a15a13c262740d695513e06fccd2da4b01fbb4
    Size: 36.25 MB
  15. kernel-modules-extra-4.18.0-553.16.1.el8_10.x86_64.rpm
    MD5: b89a83387d8c7879c3831297b576e2b9
    SHA-256: 7abd8018f8401f9bfc566aac266a52b40cc33f693ee18000d9ee0098dc13c009
    Size: 11.12 MB
  16. kernel-tools-4.18.0-553.16.1.el8_10.x86_64.rpm
    MD5: ff44a59b25a430ff71ec7004880b6a8b
    SHA-256: a91d73a505e18e2266272ef990448a572671d107a6aabf79248e54a64af2314d
    Size: 10.65 MB
  17. kernel-tools-libs-4.18.0-553.16.1.el8_10.x86_64.rpm
    MD5: 65346789016bd759c605bd48ff44d1d5
    SHA-256: a998710e09a970edb61001ebfbf0cf624fc84067eb284cacb3eb9702cb757d4c
    Size: 10.44 MB
  18. kernel-tools-libs-devel-4.18.0-553.16.1.el8_10.x86_64.rpm
    MD5: 2f221dd6e3c52a7a104bd0ff245cc154
    SHA-256: ea9782db69a661b2b8a599f746eb3a1e31f7b6b1b00a0697a7611dbfe4df87cd
    Size: 10.43 MB
  19. perf-4.18.0-553.16.1.el8_10.x86_64.rpm
    MD5: ed1d5e5abf94cdc31f75701a615588aa
    SHA-256: 0fc8772e9a112509b78cc7f72c1675bf95cda9e61e1555d78f54284237d68dbe
    Size: 12.76 MB
  20. python3-perf-4.18.0-553.16.1.el8_10.x86_64.rpm
    MD5: 4e921bc83d8acf7818d140093765c526
    SHA-256: 49b157c2de88a8113b724d0cccab00e0041c37660a4313d4983914775a8c5c6d
    Size: 10.55 MB