kernel-2.6.18-8.17AXS3

エラータID: AXSA:2008-82:04

リリース日: 
2008/09/28 Sunday - 15:45
題名: 
kernel-2.6.18-8.17AXS3
影響のあるチャネル: 
Asianux Server 3 for ppc
Asianux Server 3 for ia64
Asianux Server 3 for x86
Asianux Server 3 for x86_64
Severity: 
High
Description: 

以下項目について対処しました。

[Security Fix]
LinuxカーネルのPWC USBビデオドライバで、サービス不能(DoS)攻撃を誘発する脆弱性が発見されました。認証を受けていないローカルユーザが、この問題を利用してLinuxカーネルのUSBサブシステムをbusy-waiting状態にし、サービス不能にすることができましたが、これを修正しました。(CVE-2007-5093)

LinuxカーネルのIPsecプロトコル実装において、分断されたESPパケットの不適切な取り扱いに起因したカーネルクラッシュの可能性が発見されました。アタッカーによって制御された中継ルータがこれらのパケットを極めて細かく分断することで、終端ノードが受け取ったパケットをアセンブルする際にカーネルクラッシュしてしまう可能性がありましたが、これを修正しました。(CVE-2007-6282)

64bitアーキテクチャにおいて、Linux Kernelの高精度カーネルタイマーであるhrtimerがtimer-expiration値を処理する過程でオーバーフローの可能性が発見されました。権限を持たないローカルユーザが大きなインターバル値を設定することでタイマの有効期限を無効にでき、サービス不能(カーネルハング)を引き起こすことが可能でしたが、これを修正しました。(CVE-2007-6712)

特定のLinuxカーネルドライバの登録でカーネルのメモリ割当て領域へアクセスする際、フォルトハンドラは必要とされている領域チェックを行っていませんでした。この問題により、権限を持たないローカルユーザによる任意のカーネルメモリへのアクセスや、カーネルクラッシュの原因となる可能性がありましたが、これを修正しました。(CVE-2008-0007)

GCCとは逆方向の文字列操作がLinuxカーネルの中で発見されました。これは権限を持ったローカルユーザによるメモリ汚染の原因となりますので、これを修正しました。(CVE-2008-1367)

dnotify()において、クリティカルセクションの保護メカニズムに欠陥が発見されました。特権のないローカルユーザがこの欠陥を利用して一貫性のないデータを取得したり、または任意のプロセスに任意のシグナルを送ることが可能でしたが、これを修正しました。(CVE-2008-1375)

fcntl()において、コードのクリティカルなセクションへのアクセスを試みる場合の保護機構の欠如が発見されました。これにより、本来であれば並列した実行から保護されているコードが権限を持たないローカルユーザによって同時に実行されてしまう可能性があります。同様にfcntl()によるロック機構を利用した競合状態でも、権限を持たないローカルユーザのプロセスに、記述子テーブルの再度並べ替えのためのアクセスが可能でしたが、これを修正しました。(CVE-2008-1669)

Linuxカーネルの32bitと64bitエミュレーションに欠陥が発見されました。権限を持たないローカルユーザは、巧妙に作成したバイナリを使いこの欠陥を利用して、初期化されていないデータや機密の可能性のあるデータを漏洩させることが可能でしたが、これを修正しました。(CVE-2008-0598)

setrlimitシステムコールに不具合が発見されました。この欠陥を利用して、特権を持たないローカルユーザがRLIMIT_CPUを無制限に設定することが可能でしたが、これを修正しました。(CVE-2008-1294)

Linuxカーネルのプロセストレース機能を用いた検証で、AMD64アーキテクチャにおけるカーネルクラッシュの可能性が発見されました。これは、権限を持たないローカルユーザが原因によるサービス不能(カーネルクラッシュ)の可能性となりますが、これを修正しました。(CVE-2008-1615)

SITの実装においてメモリリークが発見されました。この欠陥を利用して、特権を持たないローカルユーザがサービス不能(DoS)を引き起こす可能性がありましたが、これを修正しました。(CVE-2008-2136)

LinuxカーネルのDCCPモジュール調停機能において長さの検証が欠けていることが発見されました。権限を持たないローカルユーザがこの問題を利用してヒープオーバーフローを発生させ、任意のコードを実行可能な権限を取得できましたが、これを修正しました。(CVE-2008-2358)

特定のAMD64システムで影響を受けるセキュリティ問題が、Linuxカーネルのメモリコピールーチンで見つかりました。カーネルメモリをソースから目的のメモリロケーションへコピーできなかった場合、コピールーチンはその目的のメモリロケーションをゼロにしていませんでした。これにより、権限を持たないローカルユーザが機密情報を読める可能性がありましたが、これを修正しました。(CVE-2008-2729)

複数のネットワークドライバにおいて、NULLポインタのチェック漏れが検出されました。この欠陥によって、権限の昇格を引き起こされる可能性がありましたが、これを修正しました。(CVE-2008-2812)

[Bug Fix]
Unix拡張を持たない共有のマウント時、ATTR_READONLYがセットされていた場合にはファイルモードの"w"ビットを落としますが、その後ATTR_READONLYフラグが削除された場合に、その”w”ビットを復帰させる処理が存在しませんでした。これによって、あるファイルがread-onlyから変更できなくなる可能性がありましたが、これを修正しました。

Unicodeドメイン名のセッション構築時にWindowsサーバによってはNULLコードを1バイトで送信する場合がありました。これによって、CIFSのクライアントが正しく解釈できずにパニックに陥ってしまう場合がありましたが、これを修正しました。

CIFSのinode情報取得処理でデッドロックする問題がありましたが、これを修正しました。

[Enhancement]
CIFSのバージョンを1.48にアップデートします。

/proc/sys/vm/min_free_kbytesに巨大な値をセットした場合にシステムがハングアップする可能性がありましたが、これを修正しました。

解決策: 

パッケージをアップデートしてください

追加情報: 

N/A

ダウンロード: 

Asianux Server 3 for x86
  1. kernel-2.6.18-8.17AXS3.i686.rpm
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    Size: 12.82 MB
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    Size: 4.72 MB
  3. kernel-PAE-2.6.18-8.17AXS3.i686.rpm
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    Size: 12.83 MB
  4. kernel-PAE-devel-2.6.18-8.17AXS3.i686.rpm
    MD5: 50a7fe53bd211d190f5cc16e22f490a8
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    Size: 4.73 MB
  5. kernel-xen-2.6.18-8.17AXS3.i686.rpm
    MD5: 6848b5caac207314fd9714b8a2d23f0f
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    Size: 13.41 MB
  6. kernel-xen-devel-2.6.18-8.17AXS3.i686.rpm
    MD5: 83ff6a9c9a98b9a2990db68690533b1d
    SHA-256: 62ca9ade0809920ad39a88d32c92820727509e172d9b88e08af25e995bdb2032
    Size: 12.59 MB
  7. kernel-doc-2.6.18-8.17AXS3.noarch.rpm
    MD5: a8154e06fcdba9fa5b242323c40470db
    SHA-256: a48c37fc0bdd66e3d89f7d0dfad3aaa24446768001e2c10047baa5bc55dadd04
    Size: 2.77 MB
  8. kernel-headers-2.6.18-8.17AXS3.i386.rpm
    MD5: a46eacd835feebadde8855125af036c6
    SHA-256: 223a6653b765f23dbbc831fe2e5a52d93da0d93782388cf4b7e18a07c5282fa3
    Size: 757.91 kB

Asianux Server 3 for x86_64
  1. kernel-2.6.18-8.17AXS3.x86_64.rpm
    MD5: aa0674dc79779c98731810b923bb704c
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    Size: 14.91 MB
  2. kernel-devel-2.6.18-8.17AXS3.x86_64.rpm
    MD5: c0341b81a5f03560daf6c026ac6447f6
    SHA-256: 576cf61aeebf36a36f5013aad542b7e49db23c071bc89ab14fdf0e7d31d3e8dd
    Size: 4.90 MB
  3. kernel-headers-2.6.18-8.17AXS3.x86_64.rpm
    MD5: f8d18aefb31909ed8da54e47afb49bd0
    SHA-256: b24c0cd7a8fc5c420d1afcee5d6d950772ebc614fc521462c9ad6c3c38d7d1be
    Size: 795.05 kB
  4. kernel-xen-2.6.18-8.17AXS3.x86_64.rpm
    MD5: 260ea2add1fa3da345e33392b3ac3851
    SHA-256: 8189bfa2efc091cfc308930801397082ef44ff1ebabc177aaa92b5e0a24b09f5
    Size: 15.20 MB
  5. kernel-xen-devel-2.6.18-8.17AXS3.x86_64.rpm
    MD5: 5989a36308127f4c0de7684f14fda572
    SHA-256: 25e15fa525b6360569512f2374e26096d3ea8587a709e1a4731991875c8a5c4f
    Size: 13.04 MB
  6. kernel-doc-2.6.18-8.17AXS3.noarch.rpm
    MD5: a807dde6aa6da60bb699fa7cecb81967
    SHA-256: b4e6833eeadb887a3cd77b9db82fad98f2ee3e64e794066ad20a89c284253857
    Size: 2.77 MB