kernel-2.6.18-194.10.AXS3

エラータID: AXSA:2011-47:01

リリース日: 
2011/02/21 Monday - 20:33
題名: 
kernel-2.6.18-194.10.AXS3
影響のあるチャネル: 
Asianux Server 3 for x86_64
Asianux Server 3 for x86
Severity: 
High
Description: 

以下の項目について対処しました。<br />
<br />
[Security Fix]<br />
- 2.6.35.6より前のLinux kernel の net/sctp/output.c 内にある sctp_packet_config 関数では、パケットデータ構造体の初期化を実行しないため、サービス運用妨害 (DoS) 状態となる脆弱性が存在します。(CVE-2010-3432)<br />
<br />
- ローカルユーザにより、巧妙に細工された SNDRV_CTL_IOCTL_ELEM_ADD または SNDRV_CTL_IOCTL_ELEM_REPLACE ioctl コールを介して、サービス運用妨害 (DoS) 状態にされる、またはその他の詳細不明な影響を受ける可能性があります。(CVE-2010-3442)<br />
<br />
- Xen 3.x のバックエンドドライバで、(1)netback、(2)blkback あるいは (3)blktap に関する処理に不備があるため、サービス運用妨害 (DoS) 状態となる脆弱性が存在します。 (CVE-2010-3699)<br />
<br />
- 2.6.36より前のカーネルのfs/exec.cのsetup_arg_pages()関数で、CONFIG_STACK_GROWSDOWNが使用されるとき、64ビットプラットフォーム上で、32ビットアプリケーションの(1)引数と(2)環境のスタックメモリの消費量を適切に制限しないため、サービス運用妨害 (DoS) 状態となる脆弱性が存在します。(CVE-2010-3858)<br />
<br />
- 2.6.36.2より前のカーネルの TIPC 実装で、net/tipc/msg.c 内の tipc_msg_build()関数および net/core/iovec.c 内の verify_iovec()関数に関する処理に不備があるため、権限を取得される脆弱性が存在します。 (CVE-2010-3859)<br />
<br />
- カーネルのnet/rds/rdma.c内のrds_rdma_pages()関数の整数オーバーフローが、ローカルユーザのサービス運用妨害 (DoS) 状態となる脆弱性が存在します。(CVE-2010-3865)<br />
<br />
- 2.6.37-rc2より前のカーネルのnet/packet/af_packet.cが、構造体のメンバーを適切に初期化しないため、ローカルユーザがカーネルスタックメモリから機密情報を獲得可能な脆弱性が存在します。(CVE-2010-3876)<br />
<br />
- 2.6.37-rc2より前のカーネルのnet/ipv4/inet_diag.cが、適切にINET_DIAGバイトコードを監査しないため、ローカルユーザによりサービス運用妨害 (DoS) 状態となる脆弱性が存在します。(CVE-2010-3880)<br />
<br />
- 2.6.36より前のカーネルのipc/sem.c内のcopy_semid_to_user()関数で、構造体を初期化しないため、ローカルユーザがカーネルスタックメモリから機密情報を獲得可能な脆弱性が存在します。(CVE-2010-4083)<br />
<br />
- 64ビットのプラットフォーム上で、2.6.36.1より前のカーネルのdrivers/scsi/gdth.cのioc_general()関数の整数オーバーフローが、ローカルユーザによりサービス運用妨害 (DoS) 状態となる脆弱性が存在します。(CVE-2010-4157)<br />
<br />
- net/ipv4/udp.c内のudp_queue_rcv_skb()関数で、攻撃者が作られたソケットフィルターを持ったソケットに対してUDPのトラフィックを送ることで、サービス運用妨害 (DoS) 状態となる脆弱性が存在します。(CVE-2010-4161)<br />
<br />
- HCI UARTドライバのhci_uart_tty_open()関数で、ttyが書き込み操作したかどうか確認しないため、ローカルユーザによってサービス運用妨害 (DoS) 状態となる脆弱性が存在します。(CVE-2010-4242)<br />
<br />
- 3.4.0より前のXenのdrivers/xen/blkback/blkback.c及びdrivers/xen/blktap/blktap.c内のdo_block_io_op()関数で、サービス運用妨害 (DoS) 状態となる脆弱性が存在します。 (CVE-2010-4247)<br />
<br />
- 2.6.37-rc2より前のカーネルのkernel/exit.c内の__exit_signal()関数の競合状態が、ローカルユーザによってサービス運用妨害 (DoS) 状態となる脆弱性が存在します。(CVE-2010-4248)<br />
<br />
[Bug Fix]<br />
- いくつかの82598デバイスで問題が発見され、その唯一の回避策がMSI-Xを無効にして、MSIあるいはレガシーな割り込みに切り替えることであるため、モジュールのオプションで、MSI-X、MSIあるいはレガシーな割り込みに切り替えられるように修正しました。<br />
<br />
- Xenで、netbackドライバが、それがClosed状態の後にInitWaitからConnectedの移行に失敗する問題を修正しました。<br />
<br />
- usb機器において、名前とinodeの対応付けを行う構造体を用いた処理の問題を修正しました。<br />
<br />
- netxen-basedデバイス上で、bondingのラウンドロビンが動作しない問題を修正しました。<br />
<br />
- Nehalem-EXマシン上のx86_64カーネルのkvmで、ゲストOSによっては、インストールした時にパニックする問題を修正しました。<br />
<br />
- bnx2ドライバを利用するNICで、パケットを周期的に損失する問題を修正しました。<br />
<br />
- GFS2ファイルシステムで、存在しないinodeを要求する問題を修正しました。<br />
<br />
- GFS2で、アンリンクしたinodeの割り当て解除で競合が発生する問題を修正しました。<br />
<br />
- 起動時にハングアップする可能性のある排他処理の問題を修正しました。<br />
<br />
- bondingのスレーブにtg3ドライバを利用するNICを使用しVLANを構成している場合、tg3インタフェースを削除した時、短い間デッドロックが起こる問題を修正しました。<br />
<br />
- GFSファイルシステムのDLMロック機構で、性能低下をまねく処理を改善しました。<br />
<br />
- SCSIのALUA(非対称論理ユニット・アクセス)ハンドラが、ALUAの状態移行を適切に扱っていない問題を修正しました。<br />
<br />
- Qlogic社qla24xx SCSIアダプタで、NULLポインター参照によりパニックする問題を修正しました。<br />
<br />
- Qlogic社qla4xxx及びFC(Fiber Channel)ドライバがFCクラスを用いて場合、送信の問題でオフラインとなった後、問題が解決しても、ユーザが手動で状態を修正するまで使用可能にならない問題を修正しました。<br />
<br />
- 負荷がかかっている状態で、UHCI USBコントローラに接続されている機器を取り外した場合、システム破壊が発生する問題を修正しました。<br />
<br />
- lpfcドライバで、ハートビート・タイマーをデフォルトでoffに設定する修正をしました。<br />
<br />
- lpfcドライバのlpfc_abort_handler()関数に問題があり、システム破壊が発生する問題を修正しました。<br />
<br />
- lpfcドライバのlpfc_scsi_cmd_iocb_cmpl()関数に問題あり、システムパニックが発生する問題を修正しました。<br />
<br />
- lpfcドライバで、NULLノード参照によりシステム破壊が発生する問題を修正しました。<br />
<br />
- SCSIのALUA(非対称論理ユニット・アクセス)ハンドラが、ALUAの状態移行を適切に扱っていない問題に関連する処理を修正しました。<br />
<br />
- ファイルシステムで、未使用領域数の終わりまで利用した時、発生する問題を修正しました。<br />
<br />
- NFSで参照している資源の数の取り扱いに問題があり、システム破壊が発生する問題を修正しました。<br />
<br />
- NFSv4でsync/noacオプションでマウントしたNFS上のファイルに書き込むと、カーネルパニックが発生する問題を修正しました。<br />
<br />
- NFSv4でsync/noacオプションでマウントしたNFS上の中身のないファイルを読み込むと、カーネルパニックが発生する問題を修正しました。<br />
<br />
- tun/tapデバイスで、tap1が送ったパケットをtap2が獲得しないため、tap1を閉じられない問題を修正しました。<br />
<br />
[Enhancement]<br />
- execve()システムコールで、総引数と環境の文字列が非常に大きい時に、それらのコピーに費やされる時間が、通常のユーザタイムスライスよりはるかに多い場合があるため、改善しました。また、SIGKILLを送った場合、すぐにexecを中止するようにしました。<br />
<br />
- Hewlett-Packard社のProLiant DL580 G7をホワイトリストに追加しました。<br />
<br />
- カーネルのパッケージに同梱されているwatchdogドライバのテストプログラム(Documentation/watchdog/src/watchdog-test.c)で、watchdogの設定が正しく行われない問題を修正しました。<br />
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一部CVEの翻訳文は、JVNからの引用になります。<br />
http://jvndb.jvn.jp/

解決策: 

パッケージをアップデートしてください。

追加情報: 

N/A

ダウンロード: 

SRPMS
  1. kernel-2.6.18-194.10.AXS3.src.rpm
    MD5: 07db7c2d7f81fd4c3f8ac4eb4e12819e
    SHA-256: 576d75543fb945d17cffcbab6342da44fad01096585b74ac941c3dd807e964a4
    Size: 80.62 MB

Asianux Server 3 for x86
  1. kernel-2.6.18-194.10.AXS3.i686.rpm
    MD5: 8cfd2cb37a05baa297c3a94b117390c3
    SHA-256: 4aef71199c8e7856c3590574a0a243885f78e93c917cc4ad94f79954d41e60ff
    Size: 17.24 MB
  2. kernel-devel-2.6.18-194.10.AXS3.i686.rpm
    MD5: f69ad102aa2b42411eccc9e942bfde7b
    SHA-256: e90a8faedb488141c2e7208166e3353aa48fe200f49bd94bd9c0508b893eaee2
    Size: 5.60 MB
  3. kernel-PAE-2.6.18-194.10.AXS3.i686.rpm
    MD5: 9659849dcb5de8dcbe1d8ba6797191d3
    SHA-256: 8a16e80e220359e743bd7bba9d0842f6ebdd929730c346825144dbeec88c55e9
    Size: 17.27 MB
  4. kernel-PAE-devel-2.6.18-194.10.AXS3.i686.rpm
    MD5: de07264084e8475051cd435e47d012dd
    SHA-256: d497ea76100fc41bc012b4fd99eb61e2550a6ac92c7771fda7e08b0c28a245fb
    Size: 5.60 MB
  5. kernel-xen-2.6.18-194.10.AXS3.i686.rpm
    MD5: 326cfaf1e75b3bdf1da0fb45b8e41c8c
    SHA-256: 39d6e0dbf6aaeaf319d3dba52982005cdcdadd852a7934d450cf55f04835bc75
    Size: 18.36 MB
  6. kernel-xen-devel-2.6.18-194.10.AXS3.i686.rpm
    MD5: ef2d3d0eecfa42bda9d360c28c23ad81
    SHA-256: aba10f8f495684a6e39a3f29a3cc223d3ad9a3dd6e9d93ff1a89baebe7141e00
    Size: 5.60 MB
  7. kernel-doc-2.6.18-194.10.AXS3.noarch.rpm
    MD5: 48f3a56d9b10187c856fc61e670304ae
    SHA-256: 2213fdc1809da5ce2ab688c12298d033b96538398b33c861db70bbd15f258dc1
    Size: 3.07 MB
  8. kernel-headers-2.6.18-194.10.AXS3.i386.rpm
    MD5: 92eafee423dde816301263bdd462f426
    SHA-256: dea704cfe4287cd5899dd89e1f36a39770545d973b12d84c9d25ef09d1d9b593
    Size: 1.07 MB

Asianux Server 3 for x86_64
  1. kernel-2.6.18-194.10.AXS3.x86_64.rpm
    MD5: 4667ba5a90f2ff71994b064fb0032be4
    SHA-256: 02d003a799441dac4aba030a97dce172270f3da7c43726ec2c5e8b4f2242b810
    Size: 19.17 MB
  2. kernel-devel-2.6.18-194.10.AXS3.x86_64.rpm
    MD5: 0824bab6eec9d55d52c0ebf58e4a2a71
    SHA-256: f2bacc7c26c32370d369b222d8ccdd55f9c7822bd7ff6804adf98cc3527728e2
    Size: 5.59 MB
  3. kernel-headers-2.6.18-194.10.AXS3.x86_64.rpm
    MD5: 9d2c8b0cd728101af93a36d4c2db0607
    SHA-256: 162c8dde58e7f77360d8fb6d0d582ebb231fd4e8a67320f9edc070bd69b65807
    Size: 1.11 MB
  4. kernel-xen-2.6.18-194.10.AXS3.x86_64.rpm
    MD5: 3d3c22e1b14734b02507074a0fa697cf
    SHA-256: 45bfbfeea0da638b895d4ada93e4ccf244bc6197cf6186475b6312f07ab23ae1
    Size: 20.08 MB
  5. kernel-xen-devel-2.6.18-194.10.AXS3.x86_64.rpm
    MD5: 87c7899eba6392bebc03b5cd74de5c83
    SHA-256: 36d2ab5121277ac06a3c6c7f51ce29ba094ad3429d14946d50e3c4a01f62ff71
    Size: 5.60 MB
  6. kernel-doc-2.6.18-194.10.AXS3.noarch.rpm
    MD5: 788aa6fb9b09577d3da61b76f404149f
    SHA-256: e9b4f60347335bd337920f92adf3cdf84d1a956484ef5216fa9d137eeb56765d
    Size: 3.07 MB