kernel-2.6.18-194.9.AXS3

エラータID: AXSA:2010-500:18

リリース日: 
2010/11/23 Tuesday - 15:56
題名: 
kernel-2.6.18-194.9.AXS3
影響のあるチャネル: 
Asianux Server 3 for x86_64
Asianux Server 3 for x86
Severity: 
High
Description: 

以下項目について対処しました。

[Security Fix]
- XFS ファイルシステムの'XFS_IOC_FSGETXATTR'のメモリースタックのセキュリティ問題があり、ローカル側からシステム情報が漏れる可能性がありましたが、これを修正しました。(CVE-2010-3066)

- 非同期I/Oのio_submitにおいて整数オーバーフローの脆弱性があったため、不特定の領域の情報をユーザー空間から参照できる問題がありましたが、これを修正しました。
(CVE-2010-3067)

- 非同期I/Oにおける完了通知設定を行ったI/Oと異なるファイルポインタを返却していた問題が有り、意図しないファイルに対し改竄ができる可能性がありましたが、これを修正しました。(CVE-2010-3078)

- upカーネル(単体CPU環境)ではロック機能が実質無効でしたが、ロック機構におけるreplace処理に問題がありました。この問題のためカーネルパニックを引き起こす可能性がありましたが、upカーネルでもロックすることにより、これを修正しました。(CVE-2010-3086)

- tcf_act_police_dumpの初期化タイミングが遅いためタイミングによりユーザーが不特定の領域の情報を参照できる問題がありましたが、これを修正しました。(CVE-2010-3477)

[Bug Fix]
- Mellanox Technologies の ConnectXを利用している環境で、昨今の環境においてはメモリが多く積まれるようになったためMTTセグメントの数を多く扱えるようにし、機能を改善しました。

- qla3xxxドライバにおいて大きいサイズのddコマンド(数ギガバイト)を行うと、qla3xxxドライバがメモリ破壊を引き起こしカーネルがクラッシュする問題がありましたが、これを修正しました。

- icmpの情報を/proc/net/snmpから取得する際バッファオーバーフローをおこしてしまう問題がありましたが、これを修正しました。

- VLANの変更によるフェイルオーバーが行われている状態のIGMPのreportには誤りがありましたが、フェイルオーバー時にマルチキャストグループを更新するように修正しました。 VLAN上で待機系の切替時にarpを受けてALB処理にraceが起こり、正常なモードに切り替えられない問題がありました。ハードウェアによってはarpの802.3adに基づく処理を正常におこなえませんでした。 これらの問題について修正をしました。

- NFSv4におけるファイルロックメカニズムのうちロックのリリース時のオーナー権限の移譲処理に問題があり、異なるオーナー権限でファイルにアクセスし続けキャッシュ情報を使用しつづける問題がありましたが、これを修正しました。

- ドライバ回りで使用している時間処理においてjiffiesやtickを用いて差分を抽出する際、ドライバごとに値を丸めた場合異なる結果が使用される場合があるため、統一的な機能として値を丸めるロジックを追加しました。

- NFSv4においてファイルを継続してopenしているファイルに対してrenameを行った場合、意図せずclose処理が動作してしまう問題がありましたが、これを修正しました。

- NFSを経由するDirectI/Oによる書き込み処理がENOMEMエラーとなってしまう問題がありましたが、これを修正しました。

- xfs上のファイルに対しファイルサイズ更新時に正常なファイルサイズを示していなかった問題がありましたが、これを修正しました。

- GFSのロックの際リスト操作が正しく行われておらず、状態遷移処理が正常に動作しなかったためロックが取得できない問題がありましたが、これを修正しました。

- megaraid_sasドライバーで使用するディスクの故障などによりDAC F/Wからの応答が遅延し、デバイス切り離し(OfflineDevice)のための管理用IOCTL処理が行われた際にDisablingIRQが発生し、故障HDDを搭載していないDAC側もI/Oを受け付けない状況になる問題がありましたが、これを修正しました。

- FC SCSI/IP Host Bus Adapter driverを使用している機器に対してnlpの参照数を取得するioctlを発行した場合、カーネルがパニックしてしまう問題がありましたが、これを修正しました。

- Qlogic社製のFCを使用してる環境において、I/O処理が正しくハードウェアに伝わらなかった場合(要求がlossした場合)カーネルがパニックしてしまう問題がありましたが、これを修正しました。

- LUN接続のディスクにおいてストレージを発見するロジックに問題があり、ディスクに対してアクセスしつづけてしまう問題がありましたが、これを修正しました。

- mdデバイスをLVMで構成した環境においてファイルサイズが正しく取得できない問題がありましたが、これを修正しました。

- forkなどでpidを取得する際、pidの取り合い(race)が発生しpidの再利用が行われてしまう問題がありましたが、これを修正しました。

- UNSETとDISABLEDフラグが立ったI/O用のリソース領域が正しく参照(/proc/iomem)できなかった問題がありましたが、これを修正しました。

- Thinkpadで映像の外部出力を接続した場合Xがストールする問題がありましたが、これを修正しました。

- S/390のDASD(Direct Access Storage Device)において、ハードウェアからのレスポンスが無いままになり、無効なコールバックによりカーネルパニックが起きる問題がありましたが、これを修正しました。

- ネットデバイスに64Kbyte制限があり、Xennetドライバが原因でbootしない問題がありましたが、これを修正しました。

- Xen HVM上で restore/migrate を行う際、割り込みに起因してguest状態が破壊され、破壊されたデータを利用している状態のものを動作させた場合、システムがハングしてしまう問題がありましたが、これを修正しました。

- Xen HVM上でclocksourceを「acpi_pm」に切り替えた場合、時間の下位32bitが失われ、時間が数秒戻ることが繰り返されgettimeofdayがループしてしまう問題がありましたが、これを修正しました。

一部CVEの翻訳文はJVNからの引用になります。
http://jvndb.jvn.jp/

解決策: 

パッケージをアップデートしてください。

追加情報: 

N/A

ダウンロード: 

SRPMS
  1. kernel-2.6.18-194.9.AXS3.src.rpm
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    Size: 80.56 MB

Asianux Server 3 for x86
  1. kernel-2.6.18-194.9.AXS3.i686.rpm
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    SHA-256: 2c52838b33ace63a66ad0fd77774ba7595d140e4d2fe0a4541e1f0d8ec07a072
    Size: 17.24 MB
  2. kernel-devel-2.6.18-194.9.AXS3.i686.rpm
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    SHA-256: 4f8eb456953b99dfa15aa20d599c0aa3121e9b392a30d6985ea6f007aaa6731a
    Size: 5.59 MB
  3. kernel-PAE-2.6.18-194.9.AXS3.i686.rpm
    MD5: 23b175cd3f03a4177ca70e270c9cccad
    SHA-256: 954452066b050b6b5dab194e7285d1f70b1383f542a8c1d102680b113c68b32e
    Size: 17.26 MB
  4. kernel-PAE-devel-2.6.18-194.9.AXS3.i686.rpm
    MD5: 1650482804a1ff43bcef0ba1b18da74f
    SHA-256: 7fef44b860c0fac41a16a87d66222596bde467613d2096c683ec8c9772f92796
    Size: 5.60 MB
  5. kernel-xen-2.6.18-194.9.AXS3.i686.rpm
    MD5: dbb36b46f144ed8d3ecda24ca63a97e0
    SHA-256: 816f9f67cff4d43c849491413cfbc458c3846a19e81aeea013d748bc3d00b940
    Size: 18.36 MB
  6. kernel-xen-devel-2.6.18-194.9.AXS3.i686.rpm
    MD5: 2da6d3321520c3fd917658195af71018
    SHA-256: 4c2c0d11867c39c5e219a0ba82bd9f869ba620dcb1fea13719598f62f3f85fd7
    Size: 5.60 MB
  7. kernel-doc-2.6.18-194.9.AXS3.noarch.rpm
    MD5: 724b10725d7dc15e16a5836d42ef1f8b
    SHA-256: 6fc9224eb585fe067aa4971c8fa1a269651a455dc950bbf27dd4fd2e0b641a32
    Size: 3.07 MB
  8. kernel-headers-2.6.18-194.9.AXS3.i386.rpm
    MD5: 75c2220e188edc2f99af00737f44bf83
    SHA-256: df1323fcdfe64d55c441e69fb7e69feb38606528f30ef64e7dc8a6d7c44e7b2d
    Size: 1.07 MB

Asianux Server 3 for x86_64
  1. kernel-2.6.18-194.9.AXS3.x86_64.rpm
    MD5: 713cf4bccb1f3b90001177ffdaa4dc84
    SHA-256: 04769cafdda83e406ae051079b81c76f7083ed8bacacb51fc09e3552014a22fd
    Size: 19.17 MB
  2. kernel-devel-2.6.18-194.9.AXS3.x86_64.rpm
    MD5: 18fdb6649e52eff976c90b9d9a636250
    SHA-256: 1b2c090db3c81d410741b73966d3b4169dbefa8afb18b7dfed06ceb0b534bb51
    Size: 5.60 MB
  3. kernel-headers-2.6.18-194.9.AXS3.x86_64.rpm
    MD5: ea6a8b549725847bc7c7c04a2afc2acf
    SHA-256: 0fb165407ded6422864fbae639b8a1d1764ec87f0b4a274ad131d70f131afc11
    Size: 1.10 MB
  4. kernel-xen-2.6.18-194.9.AXS3.x86_64.rpm
    MD5: 3acd2322db31189cf29cc88d763bf913
    SHA-256: f6bc8e3a7848116b2833d85624060430ac014d38cfcb1822101599611e502386
    Size: 20.07 MB
  5. kernel-xen-devel-2.6.18-194.9.AXS3.x86_64.rpm
    MD5: 3590d922154ab66471c8cedd7ce5608d
    SHA-256: d5cae8eb1db797fb47cfc19928783551f86afc5b583cf4c522146fe274f1bbd4
    Size: 5.60 MB
  6. kernel-doc-2.6.18-194.9.AXS3.noarch.rpm
    MD5: a39e559b72a9eb49bf0ed1d09338af54
    SHA-256: 1d9db004d9248b4313730f4b43010c4ca7f6c7fc1ffa39c2d2d8acf0faf3df37
    Size: 3.07 MB