virt:rhel and virt-devel:rhel security, bug fix, and enhancement update

以下項目について対処しました。

[Security Fix]
- qemu の QXL ディスプレイデバイスエミュレーション機能には、
cursor_alloc() 関数の整数オーバーフローに起因してヒープ
バッファーオーバーフローが発生する問題があるため、ゲスト OS
の特権を持つ攻撃者により、ホスト上の qemu プロセスを
クラッシュさせる、もしくは qemu プロセスのコンテキスト内で
任意のコードの実行を可能とする脆弱性が存在します。
(CVE-2021-4206)

- qemu の QXL ディスプレイデバイスエミュレーション機能には、
ゲストを制御するための cursor->header.width 値と
cursor->header.height 値の二重取得に起因してヒープバッファー
オーバーフローが発生する問題があるため、ゲスト OS の特権を
持つ攻撃者により、ホスト上の qemu プロセスをクラッシュさせる、
もしくは qemu プロセスのコンテキスト内で任意のコードの実行を
可能とする脆弱性が存在します。(CVE-2021-4207)

- qemu の virtio-net デバイスには、キャッシュされた
virtqueue 要素のアンマップ処理がエラー発生時に実行されない
問題に起因してメモリのリークや解放後利用に至る問題があり、
ゲスト OS の特権を持つ攻撃者により、ホスト上の qemu
プロセスをクラッシュさせる、もしくは qemu プロセスの
コンテキスト内で任意のコードの実行を可能とする脆弱性が
存在します。(CVE-2022-26353)

- qemu の vhost-vsock デバイスには、エラーが発生した場合の
メモリ解放前に virtqueue から無効な要素が切り離されない
問題があり、メモリリークによるリソースの枯渇やその他の
予期しない状態の発生を可能とする脆弱性が存在します。
(CVE-2022-26354)
Modularity name: virt
Stream name: rhel