virt:rhel and virt-devel:rhel security, bug fix, and enhancement update

以下項目について対処しました。

[Security Fix]
- QEMU の hw/net/e1000e_core.c にはゲスト OS ユーザーがデータのアドレ
スを e1000e の MMIO アドレスにセットすることによって、解放後使用が発生
する脆弱性があります。(CVE-2020-15859)

- QEMU の SLiRP ネットワーク実装には、bootp_input() 関数内で 'boot_p'
構造体のサイズよりも小さい udp パケットを処理する際に、ポインタを適切
に初期化しない問題があり、悪意のあるゲストによって、ホストから 10 バイ
トの初期化されていないヒープメモリーが漏洩される可能性のある脆弱性があ
ります。(CVE-2021-3592)

- QEMU の SLiRP ネットワーク実装には、udp6_inpput() 関数内で 'udphdr'
構造体のサイズよりも小さい udp パケットを処理する際に、ポインタを適切
に初期化しない問題があり、境界外読み込みの発生やゲストへのホストメモリー
の間接的な開示に繋がる可能性のある脆弱性があります。(CVE-2021-3593)

- QEMU の SLiRP ネットワーク実装には、udp_inpput() 関数内で 'udphdr'
構造体のサイズよりも小さい udp パケットを処理する際に、ポインタを適切
に初期化しない問題があり、境界外読み込みの発生やゲストへのホストメモリー
の間接的な開示に繋がる可能性のある脆弱性があります。(CVE-2021-3594)

- QEMU の SLiRP ネットワーク実装には、tftp_inpput() 関数内で 'tftp_t'
構造体のサイズよりも小さい udp パケットを処理する際に、ポインタを適切
に初期化しない問題があり、境界外読み込みの発生やゲストへのホストメモリー
の間接的な開示に繋がる可能性のある脆弱性があります。(CVE-2021-3595)

現時点では CVE-2021-3631、CVE-2021-3667 の情報が公開されておりません。
CVE の情報が公開され次第情報をアップデートいたします。

Modularity name: virt
Stream name: rhel